＊歌い手＊ 青空の下 桜の咲くこの街で…

第七輪＊変な人 ページ8

「俺の名前は黒舞 志麻、お前は？」



キメ顔でそう聞いてくる彼を私はポカンと見つめていた。よく分からないけど危ない人…？そんな事が頭の中でぐるぐる回る。



「………」



お互いの間に静寂が流れる。コンビニの内線の内容なんて頭の中に入るわけがない。今私は顔はイケメンであれどよくわからない人に絡まれているのだから。



「…名前は？」



折り合えし黒舞志麻と名乗る男性は私に質問を投げかけて来る。これは答えないとこの場を離れられない。そう悟った私は小さく「…A…です。」と答える。



すると彼は腹を抱えて声を出さないように肩を震わせ笑っている。なぜこの人は何故笑っているのだろうと更に頭の中でクエスチョンマークがぐるぐるする。



「おま…俺のこと覚えてないの？」



“覚えてないの？”と問われてぐるぐると頭の中で彼に似た人物を探す、知人友人彼に似た人物は一人もいない もっと訳がわからず再び私は首を傾げる。



すると彼は笑うのをやめ「あー…これでわかるかな？コスプレイベントで会ったと思うんだけど」そう言うと彼は目元のほくろを指で隠す。



コスプレイベント……
コスプレイベントなら優兄に1度連れて行かれた事がある 私はまじまじと彼の顔を見つめる…



「あ、優兄の友達の…！」



思い出し一人の人物と合致させることが出来た。彼は嬉しそうに「そうそう！」頷いてる。だいぶ前に優兄に『友達がイベント出るから行こ』と引っ張り出された事がある。そのイベントに出た友人と言うのが彼だったのだ。



「マジで気づいてないみたいだったから何処までやって大丈夫なのか分からなかった」



彼はそう言うと楽しそうに笑う 私も釣られて笑顔になる。



「私の事覚えて居てくれたんですね」



そう言うと彼は「そりゃ可愛い子は覚えてるさね」と笑った。



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続く


。。゜⋆✿*。゜⋆。

キャラ崩壊すいません

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