第十四輪＊願い事 ページ15
「うわっ…おいしい…！」
私は今、真冬くんのお家にお呼ばれして彼方さん曰く『不定期まふごはん』と言うものを振舞ってもらっている。
私が“美味しい”と声を漏らすと真冬くんは「本当？よかったぁ…」と言って嬉しそうに笑っている。
チーズリゾットと言うものを私は初めて食べたけれどクリーミーですごく美味しい、入っているベーコンがいい感じのパンチを効かせてくれていてチーズ好きにはたまらない一品かもしれない…。
「まふまふ、いつ料理できるようになったんだよ。」もぐもぐとリゾットを頬張りながら彼方さんが真冬くんに問いかけると「そりゃあもう？ずっと？出来てましたよ？そr…彼方さんは料理できないんですかぁ？？」と淡々と談笑している。
“仲良いんだなぁ…”とか“面白い人達だなぁ…”と思いながら2人の会話を聞いていると「俺らの会話聞いててもつまらないっしょ．話入ってきていいんだよ」と彼方さんは.此方を見ては小さく首を傾げる.
そういえば2人の会話に聞き入っていて何も話してなかったな…なんて振り返っては「大丈夫ですよ…！彼方さんと真冬くんって仲良いんですね」と思った事を素直に言ってみる。
「そうですか？」「まぁ、それなりに長い付き合いだからね」とそれぞれに懐かしむように頷く.
色々昔話や真冬くんの武勇伝(?)などの話を聞いてるうちに深夜も周りだいぶ遅い時間になってしまっていた。
彼方さんも同じマンションに住んでいるらしくとりあえずもう帰ろうという事で一緒に真冬くんのお家を出る事に．
「じゃあ、まふまふ、またな」彼方さんはそう告げると先に玄関を出る．
私も「真冬くんありがとう．チーズリゾット?美味しかった！是非またご馳走してね！」と告げては部屋を出ようと背中を向けると彼の指先が私の背中に触れる
すぐに振り返ると真冬くんは少し困ったような躊躇(ためら)うような表情をし.はにかんで見せては「また、遊びに来てくださいね…！」と目を細めて笑う
「うん、また絶対に遊びに来るね…！」
そう言って真冬くんに手を振っては彼方さんに駆け寄る．ガチャリとドアの閉じる音が響く．
「………すごく素敵な人だな…」
今はもう絶対に彼女には聞こえない声、それをわかって青年はぽつりと呟く 震える手を胸に当て.先ほどまで彼女が立っていた玄関を見つめる．
『また会えますように』
なんて．願いを込めて．
*❀ 。゜⋆*❀。゜⋆。
続く
⋆✿。゜⋆。゜⋆*❀٭
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いかげそちょこ(プロフ) - スイさん» こんにちは、はじめまして！コメントありがとうございます…！そう言っていただけて嬉しいです…！更新頑張りますので最後までお付き合い頂けるとうれしいです…！ (2017年6月1日 20時) (
レス) id: fe55f125d6 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 題名素敵だな〜と思って読んでみたら、内容まで素敵でビックリしちゃいました笑 続き凄く楽しみです！なんだか上からっぽくなった気がして申し訳ないのですが…。頑張って下さい！ (2017年6月1日 18時) (レス) id: 77c9f3f671 (このIDを非表示/違反報告)
いかげそちょこ(プロフ) - あーらさん» こんにちは、初めまして！コメントありがとうございます…！褒めていただけてとても嬉しいです…！ありがとうございます！これからも応援してくださると嬉しいです(*´∀｀*) (2017年5月28日 17時) (レス) id: fe55f125d6 (このIDを非表示/違反報告)
あーら(プロフ) - こんにちは！言葉遣いとかにすご惹かれました！凄いですね！これからも更新楽しみに待ってます！無理のない程度に頑張ってください！ (2017年5月28日 8時) (レス) id: 3d94a8f31b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いかげそちょこ | 作成日時：2017年5月28日 0時
