＊歌い手＊ 青空の下 桜の咲くこの街で…

第十二輪＊星空 ページ13

無事にバイト先も決まりその日のうちに仕事の説明をマスターにしてもらった。



その日は店が閉店するまで説明などをしてもらい帰路に着く．その帰り道…



「桜歌さ〜ん！お疲れ様〜！」



後ろから明るい声で茶髪の顔の整った青年…先ほどの喫茶店で働いている『雨宮翔太』が駆け寄ってきた。
振り返り「雨宮さんもお疲れ様です。」と軽く会釈をする。



彼は会釈に笑顔で返すと「明日からウチで働くんだよね．あ、俺のことは翔太でいいよ…！」と付け足すように付け加えてはまた目を細め笑った。



私は軽く頷いては「じゃあ翔太くんで…あ…私もAでいいですよ」と返す。
「Aちゃんね…！明日から仕事が楽しみだなぁ…」と歩きながら暗くなった夜空の星空を眺めながら上記をつぶやくように告げる。



そこから私たちは.“あそこの喫茶店には翔太くんの友達が結構くる”とか“その喫茶店にくる変な友達の話”とか“歌うことが好き”……とか他愛のない世間話を交わしながら帰り道を歩いた。



途中の分かれ道で「私の家こっちなので…」と告げると別れ際「また明日、」と持ち前の笑顔で手を振る彼、此方も「また明日。」と笑顔で返す。



少し冷える夜の帰り道、いつもより一段と綺麗な星空を眺めながら私は帰路に着いた。


✿。゜⋆。゜⋆❀٭。゜⋆



続く



*❀。゜⋆。゜⋆。*❀٭

第十三輪＊ちーずりぞっと→←第十一輪＊バイト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す