君の前では (ページ13)

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お話ページ13

sideRuki

優風「まだちっちゃくて手が掛かるけど天使みたいな癒しの迅もいる。隣の家で生まれてからずっと一緒にいる幼なじみ以上恋人未満の将吾もいる。だから寂しさなんてすぐに忘れてた。それに今はみんなの前では王子様してるのに私の前では甘えん坊な瑠姫がいる。そしてうちはお父さんもお母さんも明るい人だから。」

母親「優風…」

将吾「えへへ」

理人「僕、太陽みたい！」

優風「だから暗い方が安心するんなら遠慮なく言ってね？付き合い始めたのに遠慮とかしてたらダメだよ？」

なんでこんなに優しいんだろ。

父親「嫁にやるにはまだ早いかな。」

『優風は優しいね。』

優風「そうでも無いよ。」

母親「優風の胸、大きいでしょ？」

『…////』

優風「お母さん！////」

将吾「はぁ。中2まではまな板だったのに！」

優風「うっさい！だいたい思春期女子の胸の話なんて男の前でしないで！」

母親「だってさっき…」

優風「お母さん！」

父親「もう落ち着け。話は後にして食べよう。瑠姫くんごめんな？こんな家で。」

『いえ。優風、可愛いな～って見てました。』

優風「もう。」

将吾「学校では隠した方がよくない？」

『なんで？』

将吾「王子様の彼女だって知られたら優風が危険じゃん！嫁入り前の子に傷が残ったらどうするんですか！？」

『怪我なんてさせないし傷が残っても俺が貰うし。』

将吾「王子はお姫様と付き合えば？優風は天使だから。」

やっぱり王子様って言われるのか…

優風「将吾。あんたいい加減にしない。」

将吾「は？」

優風「なんで学校の外でまで瑠姫に王子様を押し付けようとするの？ねぇ。なんで？瑠姫が疲れちゃうじゃん。」

将吾「何それ。」

優風「さっきの瑠姫の表情見たの？(涙目)」

将吾「優風？」

優風「ねぇ！見たの！？(泣)」

将吾「見てない。」

優風「王子様って言われて辛そうだったじゃん！(泣)嫌そうだったじゃん！(泣)もう辞めてよ！(泣)」

『優風。大丈夫だから。』

優風「瑠姫が大丈夫でも私は大丈夫じゃない！(泣)もう2度と学校の外で瑠姫に王子様って言わないで！(泣)」

母親「優風。こっちにおいで。」

泣いている優風はお母さんの胸に飛び込んで泣いた。

将吾「先輩。ごめんなさい。」

『いいよ。こう呼ばれてるのは俺のせいだし。』

将吾「気をつけます。」

『いいって。優風に慰めてもらうから。』