ジョルノ「飲め」 ページ7
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「……私、まだ死にたくないです」
「僕も謳歌したい人生があります」
「その人生が良いものかっていう保証はゼロですけどね」
「ははは、面白いことを言いますね」
険悪ムードに見えるが、そうでもない。
これでも自己紹介は軽く済ませているのだ。
問題は、眼前に広がる嫌というほど自己主張してくる小瓶たち。
何があったか、数分前に遡る。
恐る恐る隣を見たら、物凄く美少年で爽やかそうな人が悠長に喋りかけてきたのだ。これには驚いた。こちらも挨拶すると、軽く礼までしてくれる。
今までこんなことは無かったので感動してしまった。
……命令がもっと良いものであれば完璧だった。
閉じ込められてる時点で完璧とは程遠いが、いくらなんでもこの命令は酷いと思う。
白く面白みもない机の上には、十本の小瓶があった。ピンク色の液体で、サラサラというよりドロっとしたもの。何の説明もなかったが、側に「毒じゃあない」と書かれた紙が添えられていた。怪しすぎる。お題の紙には「飲め」の小一でも理解できるもの。でも実行するには勇気がいる。
そして、今に至る。
「この部屋から出れないのはもう分かりました。スタンドでさえも無駄だとは……」
「すたんど？」
「いえ、気にしないで下さい」
ニッコリと微笑む好青年。笑顔になった瞬間、背景に薔薇が出現したような幻覚が見えた。乙女ゲームみたいだ。どんだけ顔が良いんだコイツは。眩しすぎて直視できないという言葉を現実で使うことになるとは。
「では、いただきます」
「え？」
そう言うや否や、小瓶を一本手に取り躊躇うこと無く喉に流した。速すぎて止めることもできない。
ゴクリと喉仏が上下したのと同時に、手から空の小瓶を奪い取る。だが、涼しい顔をして二本目に手を伸ばそうとしていた。ギリギリでストップする。
「毒だったらお陀仏ですよ！？」
「心配
そう言って私の手から小瓶を奪い返し、一息に飲み込んだ。私も手伝おうかと思ったが、まだ恐怖心がある。迷っているうちに、最後の一本だ。最初の方と比べてだいぶ動きが遅いように感じたが、多分思い込みだろう。コトリ、と空き瓶を机に置く。
「え……ジョルノ……さん…？」
彼の頬が紅潮していて、息が荒くなっていると感じたのも思い込みだろうか。
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結兎亜(プロフ) - 初コメ失礼します！リクエストで、ジョニィの…軽めに、「ハグしないと出られない部屋」、お願いしますっ！ (2022年12月4日 18時) (
レス) id: 7bda5675bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり - 天才羨ましい、、そっか···神ってマジでいるんだ··· (2022年12月4日 15時) (レス) @page41 id: 7a9a52b587 (このIDを非表示/違反報告)
スズメ(プロフ) - 作者さんの短編とても面白いです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))作者さんのほかの小説が読んでみたくて。処刑少女と××という小説を読んでみたいのですが、もしよろしければパスワードを教えて頂けませんか。 (2022年11月26日 10時) (レス) id: e3bb4f0ab3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイキ(プロフ) - 更新お疲れ様です！いつも楽しく読ませてもらってます！あと腐の短編集めちゃくちゃ読みたいです… (2022年11月21日 6時) (レス) @page39 id: 0694030e7d (このIDを非表示/違反報告)
森(プロフ) - うおおお!?めっちゃ面白いです!!単純明快大ピンチ…な、なんか頭に電柱が駆け巡るんですが… (2022年10月24日 21時) (レス) @page30 id: 16b29645b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どりこく x他2人 | 作成日時：2022年9月11日 10時
