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「スタートッッ！！」
声を張り上げ、試合開始のゴングと言わんばかりに手を叩く。
テンションがよう分からんかったので、とりあえず最高にハイで。…待ってウェカピポさんにサンドマンさん。その冷たい視線はクッソ痛いし傷つくから止めてくれ。
と、言っても。
最初っからノコノコ飛び出す馬鹿はいない。ここにいる皆様は運動神経が良さそうなので、ちょっと顔を見せた瞬間にOUTだろう。かと言って塗っていても位置がバレるだけ。……どうしようか。
刀片手にうんうん唸っていたら、あちらの方でガチーンと刃がぶつかる音がする。あとビチャって音。
反射的に、近くにあった大きめの柱に隠れる。息を殺しながら少しだけ覗いてみれば、ディエゴが誰かを追い詰めていたらしい。
「───よし、インクの目潰しだッ！！」
「……ッ、ぐ…」
ダサいェ…とか言ったら可哀想なので言わないでおこう。
カギ爪を横薙ぎに振るえば、それと同時に飛び散るインク。白い床を鮮やかな青が彩る。襲われていたウェカピポの顔の右半分はバッチリ染まっていた。辛うじて左目は無事らしい。
ディエゴが踏み込みを強め、溜め込んだ力を一気に爆発させるように上空にジャンプする。と、同時に振るう爪。……妙に手慣れている。
だが、ウェカピポは慌てていなかった。
屈み、当てる意思が見られないほど弱々しいボムを投げる。軽々と避けたディエゴだったが、その顔は驚愕に目を見開いていた。
「俺は傍観者だ」
よく見える位置にいたから、分かる。
ウェカピポが屈んだ瞬間。その背後から垂直に伸びた壁を蹴ってくる男。宙に弧を描いて飛び散るオレンジ色のインク。ディエゴの青色を上書きするように、よく目立つ色で染め直す。
サンドマンが、隠れていた。
「イン・ア・サイレント・ウェイ」
「くッ、スケアリー・モンス…」
「…スタンド能力の使用は、フェアじゃないんじゃあないか？」
能力名を言い終えようとした直前。
サンドマンが蹴り上げたインクの死角から、両手にスプレー缶を握って飛び出してきた。
その名、ホットパンツ。
ピンク色は空中を霧のように少し漂った後、大面積を染め尽くす。
ディエゴの服の大部分が、桃色となった。サンドマンは体を反らし、ウェカピポは霧状のインクに自身のボムをぶつけてガードする。
…待って背後に気配するんだけど詰んだ。
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結兎亜(プロフ) - 初コメ失礼します！リクエストで、ジョニィの…軽めに、「ハグしないと出られない部屋」、お願いしますっ！ (2022年12月4日 18時) (
レス) id: 7bda5675bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり - 天才羨ましい、、そっか···神ってマジでいるんだ··· (2022年12月4日 15時) (レス) @page41 id: 7a9a52b587 (このIDを非表示/違反報告)
スズメ(プロフ) - 作者さんの短編とても面白いです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))作者さんのほかの小説が読んでみたくて。処刑少女と××という小説を読んでみたいのですが、もしよろしければパスワードを教えて頂けませんか。 (2022年11月26日 10時) (レス) id: e3bb4f0ab3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイキ(プロフ) - 更新お疲れ様です！いつも楽しく読ませてもらってます！あと腐の短編集めちゃくちゃ読みたいです… (2022年11月21日 6時) (レス) @page39 id: 0694030e7d (このIDを非表示/違反報告)
森(プロフ) - うおおお!?めっちゃ面白いです!!単純明快大ピンチ…な、なんか頭に電柱が駆け巡るんですが… (2022年10月24日 21時) (レス) @page30 id: 16b29645b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どりこく x他2人 | 作成日時：2022年9月11日 10時
