メローネ「壁ドンしろ」 ページ12
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「くっ……ローションをプレイ以外の用途に使うなんて……ッ」
「発言がいちいち変態なんだよッ！！」
イライラしながら怒鳴るも、相手は全くダメージを受けていない。こうしている間も今にも転んでしまいそうで危なっかしい。またこの部屋だ。もう完全に慣れた。順応し始めている自分がだいぶ怖い。
まず、どうしてこうなったか。いや本当、今回ばかりは参った。
弟と散歩をしていたんだ。そしたら、何もないところで派手に転んでしまった。意識を失う前に聞いたのは「お姉ちゃん！？」という悲鳴にも近い私を呼ぶ声。
目が覚めると、ここに立っていた。隣には半裸に近い変態。
紙には、「壁ドンしろ」の文字。
そして床には、ヌルヌルと滑るローションがブチ撒けられている。
絶対に転びたくない。コイツの前で醜態を晒すわけにはいかない。だが、私は運動神経が良いわけではない。踊っているようになりながら、ギリギリで耐えている。
「で、この同人誌のような部屋はどうすれば出られるんだ？」
「……あの命令をクリアしましょう」
もうツッコむのも疲れたわ。
彼は体幹が優れているのか。涼しい顔をして棒立ちとなっている。私は壁にもたれるようにして立っている。生まれたての子鹿のようにプルプルと震えていたのが面白かったのか、コイツが吹き出した。
絶許。
「ん〜…ディ・モールトベネ……だが、どちらからやるかが問題だな。君について教えてくれるか？」
「でぃもーると…？ ……Aです」
「あっあっ、違う。名前は正直言ってどうでもいいんだ。大切なのは健康状態。顔色は良いね〜。運動神経は絶望的らしいが……。血液型と星座、教えてくれるかい？ 舐めさえすれば分かるんだが……」
「………」
コイツはヤバい──そう、言葉でなく心で理解した。
確かに顔は良い。てか何で閉じ込められるやつ顔良いんだよ。
長い薄紫の髪をかき上げているのも、常識人だったらカッコ良かった。だが、変態だ。コイツは変態。どう足掻いても美しくは見えない。
「窓も扉もない密室で、男女2人きり。何も起きないはずはなく……」
「うわァァァッ！！ 変な
変態は何をしても変態なんだ。
勝手に納得していたら、舌舐めずりをしてつま先から頭までを舐めるように見てくる。
「…じゃあ、やろうか」
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結兎亜(プロフ) - 初コメ失礼します！リクエストで、ジョニィの…軽めに、「ハグしないと出られない部屋」、お願いしますっ！ (2022年12月4日 18時) (
レス) id: 7bda5675bf (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり - 天才羨ましい、、そっか···神ってマジでいるんだ··· (2022年12月4日 15時) (レス) @page41 id: 7a9a52b587 (このIDを非表示/違反報告)
スズメ(プロフ) - 作者さんの短編とても面白いです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))作者さんのほかの小説が読んでみたくて。処刑少女と××という小説を読んでみたいのですが、もしよろしければパスワードを教えて頂けませんか。 (2022年11月26日 10時) (レス) id: e3bb4f0ab3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイキ(プロフ) - 更新お疲れ様です！いつも楽しく読ませてもらってます！あと腐の短編集めちゃくちゃ読みたいです… (2022年11月21日 6時) (レス) @page39 id: 0694030e7d (このIDを非表示/違反報告)
森(プロフ) - うおおお!?めっちゃ面白いです!!単純明快大ピンチ…な、なんか頭に電柱が駆け巡るんですが… (2022年10月24日 21時) (レス) @page30 id: 16b29645b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どりこく x他2人 | 作成日時：2022年9月11日 10時
