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2話 ページ3

炭治郎視点


「お姉ちゃん、町の話を聞かせて!」
「俺も聞きたいよ、姉ちゃん!」
「ねぇ、姉ちゃん!聞かせてよ!」


Aに花子や竹雄、茂のせがむ声が
家から聞こえてきた。
街に行くのは、基本的に俺とAだけ。
だから、みんな町の話を聞きたがる。


「そうだねぇ。
じゃあ…この前、村の人から面白い話を聞いたの。
その話をしようかなぁ」


竹雄たちはAに寄って行き、
嬉しそうに瞳を輝かせた。


Aはふわりと優しい笑みを浮かべて、
抑揚をつけた声で語る。


「それでその人ね、あまりに驚いてしまって
抱いていた猫ちゃんを取り落としたんですって」
「え〜!?猫ちゃんを!?
その猫ちゃん大丈夫だったの!?」


「それがね、無事だったんですって。
たまたま足元に擦り寄っていた野良犬の背中に
猫ちゃんは落下!そのおかげで猫ちゃんも野良犬も
無事だったんだって」


「へぇー。良かったね!猫ちゃんたち、怪我しなくて!」
弟達のはしゃぎ声が竈門家に響く。


楽しそうだなぁ。
家族の幸せそうな声に思わず笑みが浮かぶ。


「あっ、兄ちゃん!姉ちゃんの話、凄く面白いんだよ!」
「お兄ちゃんも聞きなよ!」
俺に気づいた竹雄と花子が明るい笑顔を浮かべる。



「兄ちゃんもAの話、聞いてたぞ〜!
面白かったなっ!」
竹雄と茂の頭を撫でる。


「あっ!二人ともずるい!私も撫でられたい〜!」
花子がムーっとむくれるけど、
Aがそんな花子の頭を撫でる。


「花子の髪は綺麗だね〜。そろそろ、髪飾りをつける?」
「えっ!?私の髪飾り、あるの!?」
Aの言葉に花子は大はしゃぎ。


「花子は子供だな!髪飾りってだけではしゃぐなんて!」
そんな花子に竹雄はそう言い、茂も続く。
「そーだ、そーだ」

「私、子供じゃないもん!」
花子は腕を組んでプイッとそっぽを向く。


「花子。どんな髪飾りがいい?
お姉ちゃんね、村の人から可愛い布を貰ったから、
今から作ろうと思うの」
竹雄達の言葉に気を悪くした花子を宥めるように、
優しい口調のA。


「うーん…。じゃあ、赤色の髪飾りがいい!」
「分かった。じゃあ、赤色の髪飾りを作るね」
「うん!」

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愛っち(プロフ) - さなえさん» ありがとうございます‼️とても嬉しいです〜✨✨これからも更新頑張ってください😆 (2023年3月10日 20時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - 双子妹のイラストを描きました✨是非みてください‼️掲載したい時は、(やり方)画像マークを押す→みんなの素材をクリック→新着の順番にクリックすると、画像が出て来ます。イラストは題名付きで載ってますので、どうぞ見てくださいね😉 (2023年3月6日 22時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - 読んでみて、とてもいい作品ですね。お気に入り登録しましたので、これからも更新頑張ってくださいね✨応援してます〜‼️ (2023年3月6日 19時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さなえ | 作成日時:2023年2月11日 22時

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