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13話 ページ14

町で籠を買い、その中に禰豆子を入れて
狭霧山に向かう。


何個もの山を越える。


「ハァハァ」
お兄ちゃんは禰豆子を背負ってるから、
息を荒らげながら歩いている。


「お兄ちゃん、禰豆子は私が背負おうか?」
「いや、大丈夫だ。俺は長男だから頑張れる」


兄は長男だからといつも我慢する。
少しは頼って欲しいのに。


「でも、お兄ちゃん、疲れてるでしょ?
禰豆子は私が背負うよ。狭霧山まではまだ距離があるし」
「Aも疲れてるだろう。
長い距離を歩いたんだから」
私の兄は頑固だ。
誰かが手を差し伸べても、その手を握る事はない。


「お兄ちゃん。私ね、もうお兄ちゃんに
頼るような事ばかりしないって決めたの。
お兄ちゃん、助け合って生きていこう?」
「………Aも大きくなったなぁ。
ありがとな。禰豆子を頼むよ」
お兄ちゃんはしみじみとした声でそう言った。


禰豆子の入った籠を背負うと不思議な気分になる。
「小さい禰豆子を背負うのってなんか、変な気分。
禰豆子と私はいつも背中合わせに生きてきたから」
「そうだなぁ。それに禰豆子の方がAより
少し背が高いしなぁ」







日が暮れ、夜になると禰豆子は籠から出て
自分の足で歩く。


もう少しで狭霧山に着くという時、お堂が見えた。
お堂からは灯りが漏れているから、
誰かいるようだ。


「血の匂いがする!この道は険しいから
誰か怪我した人がいるんだ!」
突然、兄は叫んでお堂に向かって走り出す。
私と禰豆子も兄の背を追いかける。


「大丈夫ですか!」
兄が障子を開くと兄は息を呑み固まった。
私と禰豆子も追いつき中を見ると、
そこには一人の鬼が数人を喰い殺していた。


鬼「なんだ、おい。ここは俺の縄張りだぞ。
俺の餌場を荒らしたら許さねぇぞ!」


人喰い鬼…!


えっと、倒し方についてしのぶさんは何て言ってた?
確か…日輪刀と呼ばれる刀で頸を斬るか、
日光に当てる、だった。


でも、私たちは日輪刀を持っていないし、
まだ日も出てない。


一体、どうしたら……!?

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愛っち(プロフ) - さなえさん» ありがとうございます‼️とても嬉しいです〜✨✨これからも更新頑張ってください😆 (2023年3月10日 20時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - 双子妹のイラストを描きました✨是非みてください‼️掲載したい時は、(やり方)画像マークを押す→みんなの素材をクリック→新着の順番にクリックすると、画像が出て来ます。イラストは題名付きで載ってますので、どうぞ見てくださいね😉 (2023年3月6日 22時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - 読んでみて、とてもいい作品ですね。お気に入り登録しましたので、これからも更新頑張ってくださいね✨応援してます〜‼️ (2023年3月6日 19時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さなえ | 作成日時:2023年2月11日 22時

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