11話 ページ12
「お前はその二人の兄弟か？」
禰豆子が鬼になったのではないかと動揺する私に
男性が声をかけてきた。
男性の言葉にコクリと頷く。
「そうか、…落ち着いて聞け。その少女は鬼になった」
そんな、そんな……。どうして？なんで？
なんで禰豆子が鬼に…。
「それから、その二人以外のお前の家族は鬼に殺された」
男性が言った言葉の意味が理解できなかった。
いや、理解したくなかった。
どうして、何で？
視界が涙で濁る。
雪で視界が悪かったけど、さらに悪くなる。
駄目だ。泣くのは後で、出来る。
今は泣く時ではない。
まず、この人と話さなければ。
「そう、ですか。あの、貴方は……鬼殺隊ですか？」
言葉が震えるのを必死に堪えながら尋ねる。
すると、私の言葉に男性は僅かに目を見開く。
「鬼殺隊を知っているのか？」
「はい…。先日、鬼殺隊の方とお会いして、
鬼殺隊や鬼について教えてもらったんです」
「そうか、俺は鬼殺隊・水柱の冨岡義勇だ」
「私は竈門Aです……えっ」
今、この人、冨岡さん"柱“って言った！？
隊服の釦も金色だ……。
鬼殺隊最高位の人だ。
「柱、なんですか…」
「あぁ」
………冨岡さんは禰豆子を斬らないのだろうか。
「あの、冨岡さんは禰豆子を斬らないのですか？」
禰豆子は社会から冷たい目で見られる
存在になったとはいえ、私は禰豆子の家族。
斬らせたくない。いや、斬らせない。
禰豆子を自分の背中に隠し冨岡さんに問う。
「斬らない。その少女は他の鬼とは違う」
「他の鬼とは違うってどういう事ですか？」
「人を襲わないかもしれない」
！禰豆子は人を襲わない？
つまり、人に害を与えない？
禰豆子が鬼になったという事実には胸が苦しくなるけど
斬られない事にひとまず安心する。
「ん。禰豆子！…A！」
お兄ちゃんは目を覚まして、私と禰豆子を抱き寄せる。
「起きたか。狭霧山の麓に住んでいる鱗滝左近次という 老人を訪ねろ。冨岡義勇に言われてきたと言え」
「それと、今は日が差していないから大丈夫だが、
妹を太陽の下に連れ出すなよ」
そう言うと、冨岡さんは瞬きをした途端に
いなくなっていた。
「禰豆子、A。行こう」
お兄ちゃんは禰豆子と私と手を繋ぐ。
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愛っち(プロフ) - さなえさん» ありがとうございます‼️とても嬉しいです〜✨✨これからも更新頑張ってください😆 (2023年3月10日 20時) (
レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - 双子妹のイラストを描きました✨是非みてください‼️掲載したい時は、(やり方)画像マークを押す→みんなの素材をクリック→新着の順番にクリックすると、画像が出て来ます。イラストは題名付きで載ってますので、どうぞ見てくださいね😉 (2023年3月6日 22時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
愛っち(プロフ) - 読んでみて、とてもいい作品ですね。お気に入り登録しましたので、これからも更新頑張ってくださいね✨応援してます〜‼️ (2023年3月6日 19時) (レス) id: d531dd11f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さなえ | 作成日時：2023年2月11日 22時
