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あなたside
誇れるもの全て奪われるなら自分なんてどうなってもいいと思った
だから私は家を飛び出して1人の夜の公園のブランコに腰を下ろした
すると雨が降ってきてこれで全て終わりかななんて考え始めてた
そんな時誰かに声をかけられた
安心する声だった
その声の持ち主は由依さんだった
由依さんのおかげで今私は生きている
でも湯船に浸かりながら自分にできた歪な痣を見て現実を突きつけられる
見えないところにしてくれてるだけありがたく思う
お風呂を上がると着替えが置いてあった
服も自分の髪の毛からも由依さんの匂いがして由依さんに包まれているようで安心しきってしまう
こんなに人の優しさに触れたのっていつぶりだろう
お風呂を出てキッチンに立っている由依さんに声をかける
「由依さん、お風呂ありがとうございました」
小林「おかえり、全然大丈夫だよ
あー、やっぱりちょっと服おっきかったね笑」
火を止めて私の元に来てくださり、優しく頭を撫でられる
小林「でも可愛い。
ちゃんと暖まれた?」
「はい、ありがとうございます」
小林「ふふっ、よかった
ご飯出来たから食べよっか!
あ、全然気にしなくていいからね〜?」
私も由依さんみたいな人になりたかった
ご飯を食べ終え、2人並んでテレビを見ている
「由依さん」
小林「ん?」
「どうして深く聞かないんですか?」
ずっと疑問だった
小林「私はAが話したくなるまで待つよ」
由依さんになら話せる
そう思った
「私、実家暮らしじゃないですか。
あんまり仲良くなくて、笑」
小林「うん」
「父は昔からすぐに手を出す人で、それで妹はいつの間にかグレて、母はふとした時にはもう家にいませんでした。
今日は一段と父が酷くて、『アイドルなんて二度と出来ないようにしてやる』って言われて、私アイドルしか誇れるもの無いから、辛くて家を飛び出して来ました
殴られても、蹴られてもなんとも思わないんですけどね笑
正直誰に拾われようが、自分がどんな風に使われようが別にどうでもよかった、
もう消えたい…」
こんな話誰にもしたことない
小林「ありがとう話してくれて
気づいてあげられなくてごめんね」
「いえ、むしろこんな話してごめんなさい」
小林「ううん、これからは絶対私が守るから」
その一言に涙が溢れる
由依さんは優しく抱きしめてくれる
小林「帰らなくていい。ずっとここにいなよ
これからもずっとずっと」
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こう - 山下瞳月ちゃんとのお話がみたいです。夢主は3期生でお願いします (3月16日 17時) (レス) id: 1df55b4cf2 (このIDを非表示/違反報告)
夢 - こんばんは。この小説が好きでいつも読ませてもらってます!リクエストなんですが、村山美羽ちゃんとの甘々なお話が読みたいです! (1月2日 1時) (レス) id: b05a1258a4 (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - 始まって、メンバーがいつ⁈いつからなの⁈とザワザワして収集がつかなくなるオチだと良いなと思います。 (6月3日 20時) (レス) id: a02426ab2b (このIDを非表示/違反報告)
かりん(プロフ) - 関西弁の続きで、夢主が写真集をとって、そこさくで澤部さんが写真集をいやらしい目で見てそれを夢主が恥ずかしがってるのを見て夏鈴ちゃんがそんな目で夢主の写真集見ないでくださいと止める話が読みたいです!そこでゆいぽんから二人とも付き合ってるの?と (6月3日 20時) (レス) id: a02426ab2b (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - 意思の続きが読みたいです! (2023年1月9日 16時) (レス) @page36 id: 0f8eadd16f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おれんじじゅーす | 作成日時:2021年10月29日 22時