坂道 短編集 part3

正夢にならない方法 田村保乃 ページ32

あなた 櫻坂2期生

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あなたside


田村『別れよ』


『え？』


田村『保乃、別に好きな人出来てん』


パッと目が覚めた

辺りを見渡すとまだ真っ暗


「夢、か、」


気にせず寝ようと目を瞑ってもなかなか寝付けない


夢だってわかってる


だけど正夢になったら？

保乃会いたい

連絡しようと思いスマホを手に取ったけど、時間も遅いし、迷惑だからやめた


気づけばアラームが鳴りお仕事に行く準備をして家を出る


「おはようございます」


楽屋に入ると1番に目に入った保乃はひかるとお話してた


夢がフラッシュバックする


田村「A！」


顔を上げると目の前に保乃が居てびっくりした


「おはよ」


田村「おはよう！」


保乃の笑顔を直視できず目を逸らしてしまう


田村「？元気ないやん、なんかあった？」


「ううん、大丈夫」


田村「ならええけど

なんかあったらすぐ言うてな？」


「うん！」


田村「じゃあまた後でな〜」


行って欲しくなくて、好きって言って欲しくて、

歩き出した保乃に後ろから抱きつく


「すき」


田村「ふふ、保乃も好きやで」


「っ」


田村「ちょっとなんか言ってや恥ずかしいやん笑」


くるっと振り返って私の顔を確認したほの


田村「どしたん？やっぱりなんかあったやろ」


「なんも、ない」


察して隣の部屋に連れて行ってくれるほのの優しさに涙腺が緩まる


田村「なんで泣くんよ笑」


手で顔を隠すと、くるっと体勢が変わりほのにぎゅっと抱きしめられた


田村「泣かんでよ

ほのはどこにも行かへん。せやから安心しい？」


私が落ち着くまでの間、ずっと「大丈夫大丈夫」と言いながら背中を摩ってくれた


「もう、平気」


田村「ほんま？ならよかった」


ふにゃっと微笑んだ保乃に胸がきゅっとなった


田村「保乃Aのこと不安にさせちゃったりした？」


「違くて、、あのね」


田村「うん」


「…保乃に別れよって言われる夢を見て、怖くて、」


田村「それは怖かったなぁ、」


「だから、否定してほしい、」


田村「否定ならいくらでもしたる

好き。宇宙でいーっちばんAのこと愛しとるで」


「よかった、」


田村「あぁ、泣かんといてぇ」


「ほの、大好き」


田村「ふふ、泣きすぎ〜

どんな時でも電話してな？迷惑やないから」


「ありがと、」


田村「この後オフやんな？」


「うん」


田村「家おいで〜
一緒に寝れば怖い夢も見ないやろ！」


「うんっ！ありがとう！！」


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ドラマのワンシーン 渡邉理佐→←熱中症 西野七瀬*

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