坂道 短編集 part3

嬉しかった 藤吉夏鈴 ページ30

あなた 櫻坂2期生

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あなたside


朝起きた時から少しだるかった

それでもスタッフさんや夏鈴に迷惑かけたくないから、ただの寝不足だと身体に言い聞かせてお仕事に行った

だけどお昼すぎたくらいからふわふわし始めて、何度かやばいと思ったけど、なんとか最後まで乗り切った


マネ「ごめんね、ちょっと今手放せなくて、一人で帰れる？」


「わかりました、お疲れ様です！」


電車に乗って気づいたら最寄り駅だった

電車を降りて改札を出る


本格的に辛くて近くのベンチに座る


どうしよう、


夏鈴、


そうだ、夏鈴に電話しよう、今忙しいかな

なんて思いつつ電話をかけるとワンコールで出てくれる


藤吉「もしもしA？」


「夏鈴、今大丈夫、？」


藤吉「ん？今家向かって歩いてるとこやけど、なんかあった？」


「体調悪くて、」


藤吉「ほんま？今どこ？」


「駅の近くのベンチ、」


藤吉「ちょっと待ってて今行く」


プツリと切れた電話


少しすると夏鈴が顔を覗くようにしゃがんで


藤吉「お待たせ、ごめん遅くなった」


と言い私の頭に優しく手を置いた


そんな夏鈴は少し息が切れていて、髪も服も乱れていた

もしかして走ってきてくれたのかな、？


「夏鈴っ、」


嬉しさと申し訳なさが混じって涙腺が緩まる



藤吉「泣かんとって？」


「ごめんね夏鈴も疲れてるのに、わがまま言っt「謝らなくてええから」でも、」


藤吉「それってだって他の誰でもなく私の事頼ってくれたってことでしょ？

嬉しかった、ありがとな」


ふふっと恥ずかしそうに笑う夏鈴はいつも私より1枚上手だ


藤吉「ほら、帰ろ？背中乗って？」


「うん、ありがと、」


背中に乗ると私よりも身長が高いからいつも夏鈴にはこんな世界が見えてるんだなと感心する


藤吉「ちゃんと捕まっててな？」


「わかった」


藤吉「身体熱いな、」


「夏鈴、」


藤吉「うん？」


「いつもありがとね」


藤吉「んー？」


「大好き」


藤吉「どしたん笑 夏鈴も好きやで」


夏鈴の横顔は真っ赤で笑みがこぼれる


藤吉「寝ててええよ、疲れたやろ」


気がつけば家で私はベッドで寝ていた


藤吉「起きた？おはよう」


「ん、なんかいい匂いする、」


藤吉「あぁ、お粥作ったんだけど、」


「食べる、！」


藤吉「ふふ、持ってくる」


お粥を美味しそうに食べるAちゃんを見ていつでもどこへでも飛んで行けるように免許を取ろうか本気で悩む夏鈴ちゃんでした


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熱中症 西野七瀬*→←遊びたかったんだもん 齋藤飛鳥/白石麻衣*

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