坂道 短編集 part3

遊びたかったんだもん 齋藤飛鳥/白石麻衣* ページ29

ぽてとちっぷすさん
リクエストありがとうございます！


あなた 乃木坂1期生最年少
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飛鳥side


今日は久しぶりに海での乃木中の収録


端っこで座っていると元気にこちらに走ってきた同期のA


「飛鳥！行くよ！」


そんなAはそれだけ言って私の手を引いて海へと走る



飛鳥「ちょっと、なに、まってよ」


「海だよ！向こうで遊ぼ！」


なんて言ってるAの笑顔は昔と全く変わってなくて思わずにやけてしまう


飛鳥「もうわかったって笑

そんなに急がなくてもいいじゃん、怪我するよ」


「いいから！はやくはやく！」


飛鳥「はいはい」



そう言った束の間


「いたっ、」


Aが一瞬顔を顰めた


だから言ったじゃん


Aの表情を見て喉元まで出かかった言葉を飲み込んだ


飛鳥「大丈夫？」


「っ、大丈夫！行くよ！」


飛鳥「大丈夫じゃないでしょ、見せて」


「平気だって〜飛鳥心配しすぎだよ〜笑」


なんて笑うから本当に平気なんじゃないかって思えてきちゃう


「じゃ、お先〜！」


さっきまで私の手引っ張ってたじゃん

なんで逃げるように私の事置いてくのさ


あれ、


そう言えば昔からAって何かあると隠すために逃げるようにいなくなってた


飛鳥「ちょっとA！！」


Aの近くにいたしーさんにも声をかける


飛鳥「しーさんA捕まえて！」


頭にはてなを浮かべてたけど捕まえてくれた


捕まって暴れてるAの元へ急いで駆け寄る


白石「捕まえたけど、どうしたの？」


飛鳥「しーさんありがと

とにかくA足出して」


「大丈夫だってば、」


飛鳥「早くして」


私の顔を見て静かに足を出したA


白石「え、切れてるじゃん！」


Aの足はガラスで切れていて血が流れていた


白石「Aこれ病院いかないとダメだよ」


「えっ、やだ！絶対嫌！」


飛鳥「ほんっとにもう、」


「痛くないもん」


まいやんが病院って言ってから明らかにテンションが下がった


「あすか、怒ってる、？」


そんなうるうるな目で見られたら許しちゃうじゃん、


飛鳥「ばか」


「ごめんなさい、」


飛鳥「早く病院行くよ、ほら背中乗って？」


大人しく背中に乗ったA


白石「大丈夫、怖くないよ」


「ほんと、？何される、？」


飛鳥「縫われるかもね笑」


なんて冗談交じりで言ったけど本当に縫われるとはね笑

病院で号泣するAちゃんとそれを慰める飛鳥ちゃんと麻衣ちゃんでした


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