坂道 短編集 part3

変化 齋藤飛鳥* ページ11

あなた 乃木坂最年少 中学2年生
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あなたside


もうやだ

最近自分の体の変化に着いていけてない


加入当時はあまり悩みなんてなかった

なのに今は、周りからの評価や、私の存在価値ってなんだろうなど色々なことが気になって仕方ない


その上、肌は荒れるし、太りやすくなったし、月に1回お腹は痛くなるし、胸だって膨らんできた



大人になるってこんなにめんどくさいことなの？

それならずっと子供のままでいたいよ



飛鳥side


私は最近気になっている子がいる

それは最年少のA


なぜならずっと浮かない顔をしているから

1人で溜め込まないで吐き出して欲しい


飛鳥「A」


「ぇ、飛鳥さん…？」


飛鳥「うん笑 隣座ってもいい？」


「はい！全然どうぞ！」


夢みたい。なんて言ってずっとニコニコしてるA


Aはどんな時でも話しかけると笑顔で返してくれる

話してて気持ちがいいし、可愛すぎて今すぐにでも家に連れて帰りたい


飛鳥「溜め込まないでね」


「え？」


飛鳥「悩んでることがあるなら、1人で解決しようとしちゃダメだよ

同期の子でも、なんなら私でもいい
たまには吐き出すことも大切だよ」


「あすかさん、」


飛鳥「ん？」


「…ぎゅーしてもいいですか？」


私の目をずっと見つめるAはやっぱり最年少で思わず笑みがこぼれる


飛鳥「ふふ、おいで」


「やったあ〜」


すぐに私の胸に飛び込んできた


「…飛鳥さん、聞いてくれますか？」


そう私に問った声はか細く今にも消えてしましそうだった


飛鳥「いいよ」


「最近、自分の存在価値がわからないんです

私ってなんなんだろうとか、乃木坂46いる意味ってなにかなとか、考えれば考える程わからなくなって、それに、

自分の体の変化に着いていけなくて…」


飛鳥「うん」


「すぐ太っちゃうから好きな物食べれないし、肌荒れもいやだし

勉強もダンスもなにもかもみんなに着いていけてないっ、やだっ、」


ポロポロと流れ落ちる涙を拭う


飛鳥「気づいてあげられなくてごめんね

Aは頑張ってる。その事をみんな知ってる

Aのおかげでみんな笑顔になってる

ここにいる意味なんて考えなくていい」


「あすかさんっ」


飛鳥「急がなくていいんだよ

ゆっくり自分の体と相談しながら成長すればいい」


「はいっ、ありがとうございます」


飛鳥「Aは乃木坂に必要だよ」


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米菓さん

リクエストありがとうございました！

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