漆黒と純白【黄橙赤】 (ページ11)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:13,361 hit

・ページ11

十代の男の子に僕は何をしてるんだ。

そんな自責の念にかられながら彼に送ったLINEはすぐ既読がつく。

あぁ、もしかしてメッセージ待ってたりしたのかな？とか考えて少し面白おかしく感じてしまう。

承諾の返信が帰ってきた時に考えたのは遅いかもしれないけど彼の恋人の有無。

恋人が怖い人だったらえおないしようとか後から考える事でもないんやろうけどね。

助けられているのか助けているのかの定義を提示するときに考えるのは相手が求めているか否かではなくこっち側に助けたいという気持ちがあるかどうかであると思う。

これを説明して理解できたから貴方は異常者だと思うんだけどね。取り敢えず好きだという心の気持ちが勝つか勝たないかで人助けの定義も変わってしまうから、まぁ人助け偽善者がすることであるということが言いたかっただけ。

約束の場所に向かえばボロッボロのパーカーにジャージで来ていた幼い彼。

茶色い髪の毛が夕日に照らされながらも夜の中で反射して光って綺麗で。

まるでこの世にこれしか光源が無いような気がさせるこの男の子はすごいんだと純粋に思うけどこっちを見た時に怯えた顔をしたときに彼には恋人がいるんだと分かって

その恋人が少し怖い、のかなってこともわかる。

人間の表情ってすごいと思うよね。今更か。