【第五人格】箱に閉じ込められた... (ページ17)

今日:2 hit、昨日:36 hit、合計:178,227 hit

占い師(夜行フクロウ)の場合ページ17

彼はとても多才だが一途だ

「私の天眼でAの運命をあててあげよう」

『今それ何回目だと思っているの？』

「これで29回目だね」

だいぶ窮屈な箱に閉じ込められているけれどこの夜行フクロウは臨機応変に対応しようということで出れる算段を彼お得意の天眼を使っているのだが。

「よしいよいよ30回目だよ」

このイライは飽きてしまって私の運命を占っているのだ。だが、私に結果は教えないで同じ答えが出る占いを何回もやっている。

『イライ、この箱から出るにはあなたの天眼が必要なのよいい加減に出る算段を...』

「...;」

急に冷や汗をかきはじめるイライ風邪でもひいていたのだろうか。

『イライ？』

「Aはこの箱から出たいのか？」

『え？...』

「私は出たくないんだ」

『でも、イライは窮屈な所は嫌でしょ？』

イライは何を考えているのだろうか

「す...好きな女性と一緒にいれて嫌なわけないだろう？...」

『...は？』

これはどういう事だ？...だって今までイライと箱の話していてさ。

『何故その話に行き着いたの？』

思いを打ち明けてくれのは嬉しいが如何せん理解できない。

「Aの運命は誰かと仲良く暮らしているんだ」

あー。だから30回も同じ占いをしていたのか

「なら、私の気持ちを伝えた方が良いだろう？」

『あのね...その"誰か"って言うのは貴方かもしれないのよ？』

「え？」

自分で言ってて恥ずかしくなり顔を塞ぐ

「期待していいのか？」

『そんなの天眼で占えばいいじゃないの...』

あーもう鈍感め

「本当にか？」

『...本当よ』

瞬間イライの手が伸びてきて身体を抱きしめられる
はち切れるばかりに抱きしめたかと思うとニンマリ笑って鼻に口付けをしてきた。

『なっ！...』

「鼻へのキスは愛玩らしいよ」

まるでペットみたいだねと言ってきた彼とお腹を軽く足で蹴飛ばしといた。

何故かその衝撃で箱は壊れてその上で誰のか分からないミニリッパーが巻き込みをくらったのであった。

(試合中に誰のか分からないペットが走り回っているよね)