イソップ(エクソシスト)の場合 ページ11
俺は彼女が大好き
笑ってる時も泣いている時も焦っている時も驚いている時も全て好き
そう思っていたら今、彼女が目の前で寝息をたてて寝ている
「最高じゃん...」
髪をひと房手に取り食い入る様に見つめると匂いを嗅ぐ
シャンプーの匂い...俺もこのシャンプーにしてみようかな
いや、いっそ中身ごと俺のと一緒にしてしまうか
このまま一緒にいるのもいいかもしれないがただのお人形は俺の仕事で間に合っている。
声が聞きたいし動きもつけたい
愛おしく顔を手で包み込むと親指で目尻を撫でた
瞼がピクリと動くとそれは開かれる
手をそっと離す
ゾクゾクと脊椎が震えた
『...イソップ?』
「は...はい」
『えっとこれはどういう状況なの?』
「俺...にもわからない...」
息遣いが漏れていないだろうかマスクの下で不敵な笑みを浮かべているとも知らずに頭を悩ませる彼女は本当に美しい。
化粧でも表せないその形と色は純白そのものを指す
もっと近くで見たい_
もっと近くで感じたい_
『イソップ?...どうしたの?...具合悪いの?』
ハッと意識を戻すと彼女は俺の顔を心配そうに伺った。
俺じゃなくても心配するのだろうか。
俺の本性を知ったら心配しなくなるのだろうか。
それもそれで善きかな。
「大丈夫だよ。少し暑くてね。」
『マスクは取らないの?』
「...辞めとくよ」
『そう...?』
だって取ってしまったら不様な姿を見せつけることになるからね…
口の端に着いたホチキスも全て。
『あっそうだ!イソップいつもゲームで蘇生してくれてありがとね』
「い...いえ...」
『いつの間にか私の顔を見てたんだね』
「本職なので...」
無意識に当たる手と手が暑さを帯びる
『そうだ!イソップが嫌じゃなければ今度私の部屋でお茶をしない?』
「お茶ですか?」
『そう!』
「こんな俺をですか?」
『ええ!イソップに来て欲しいから誘ったのよ!』
ニコニコと彼女は笑った
多分彼女は俺の事が好きなのだろう。
あぁ絶対好きだ。
好きじゃなくても好きにさせてみせる。
「ええ。私もあなたと喋ってみたかった」
マスクを取りながらそう言った。
数秒後レオのパペット浮遊により箱は壊されたのであった
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リッパー最推し - マジでテンタクルシリーズのリッパー最高でした!!他の作品もめちゃくちゃ良かったです!! (2022年6月13日 12時) (レス) id: 6c353fa80d (このIDを非表示/違反報告)
ピコ子ォ - いやイソップが可愛そすぎるwww (2020年5月27日 17時) (レス) id: b42a568aa1 (このIDを非表示/違反報告)
アーンシェ(プロフ) - 髭組もほしいけど……満足! (2019年12月8日 19時) (レス) id: e143dd1261 (このIDを非表示/違反報告)
月虹の夢 - 弁護士「前歯アターック!!」www (2019年9月27日 5時) (レス) id: 77aae755b4 (このIDを非表示/違反報告)
続きを全裸待機する人 - 弁護士の前歯アタックはワロタwww (2019年5月18日 21時) (レス) id: a5b6fbad48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りとるてふてふ | 作成日時:2019年3月26日 14時