米花町の引っ込み思案な女の子 (ページ5)

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たんていページ5

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「ねぇ、ほんとに大丈夫なの？」

息を切らしながら一生懸命走るA達

Aはコナンの言いつけを破ってしまい、不安そうな表情で歩美たちに置いてかれまいとついて行った

「大丈夫！歩美たち、少年探偵団だから！」

「コナンたちにまた手柄を取られちまうよ！」

「今日こそはボクたちがやってやりましょう！」

「どうしよう…」

益々不安になったAだった。

少し時間が経つと、歩道に人溜まりが出来ているのが見えた

それを見ると彼らは一目散にその中へ駆け込んで行く

「コナンくん！」

「おめーら！！待ってろつっただろ！」

「コナンばっかズリぃだろ！」

「そうですよ！一体何があったかボクたちにも教えてください」

光彦の言葉にハッとしたコナンが慌てて何かを見つめるAのもとに行った

「見ちゃダメだ、Aちゃん！」

「あの人、怪我してるの？どうして寝てるの？」

「あ、いや…」

既に遅く、Aが見つめていたのは真隣の屋上から落下したとされる形が崩れた人だった

まだ〝死〟を理解していないAはそれが何なのか分かっていなかった。

言いどもるコナンを見て不思議そうに首を傾げた

その時、灰原が人混みを掻き分けてやって来た

「そうよ、怪我してるの。大きな怪我だから寝てないと治らないのよ」

「そうなんだ…！じゃあ静かにしないとね」

手を口に当てて静かにするを実行したAを見てホッとしたコナン

「サンキュー、灰原」

「そんなことより犯人が分かったんでしょう、早くその自慢な名推理で探偵ショーでも開いたら？」

「はは…Aちゃんを頼んだ」

「…つまり犯人は貴方だ！大塚さん、貴方ですよ」

コナン(通行人)の推理により見事に解決した事件

悔しそうに地面に崩れ落ちる。と思われたが彼がとった行動は―――

「Aちゃん！！！」

「う゛ぐ…っ」

苦しそうに犯人の腕の中で藻掻くA

その片手にはナイフ。コナンも簡単に動けなくなってしまった

「バレちまったらもう仕方ねぇ…！！オイ誰か！車を持ってこい！」

ナイフをAの首に突きつけながら脅す犯人に通行人達は慌てふためいた

Aが動いた衝動で首に一筋の血が流れた

痛みと恐怖でAの目からポロポロと涙が零れた

「僕の車でよければ貸しましょうか？」