17 ページ16
× × ×
「いやー、中々傑作だったね」
宿舎に帰って、二人でソファで寝転んでいると、そうからかってきたテヒョンイヒョン。
『ヒョン、うるさい』
「取り持ってやろうと思ったんだけどなー」
にやにやと俺を見つめていた。
『嘘つかないで下さいよ』
「んー？」
『ちょっと本気になりかけてる
自分に、びびってるくせに。』
そう呟けば、二人の間に沈黙が広がる。
やべえ、言い過ぎかも。
そう思ったのもつかの間で、ヒョンはけらけらと、笑い声を上げた。
「そういうグクはどうなのよ」
『なんで急に俺…』
「Aちゃーんー」
『あいつはただの幼馴染ってだけで、』
「ふーん、へー」
疑わしい目を向けてくるヒョン。
何を期待してんだ、この人は。
「じゃあもう一回聞くけど。
おれ、本気で狙ってもいいんだ？」
その言葉に、又もや反射的に、
反応を起こした自分の体。
『…ARMYの事も大切に出来るなら、
好きにすればいいんじゃないですか』
「なーまーいーきーめっ」
『い"！？！』
ヒョンは満面の笑みで、
悶える程の痛みのデコピンをかましてきた。
「お仕置きです。」
『いてえよ！』
「_____まぁさ、」
そう言いながら、ヒョンは、
胸焼けする程 色っぽい笑みを浮かべた。
「グクがそんなに背中押してくれんなら、
本気になってもいいかもね？」
その笑みに、
ああ、なんかやべえ気する、
そう思った。
「幼馴染の余裕ってやつなのかもだけど。
その余裕か いつまで持つか、
______ 見ものだね。」
そう言って笑ったヒョンを見て、
なぜかわからないけど、
心臓がどくりと大きく音を立てた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 237人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らん丸(プロフ) - cookyさん» cookyさんありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいし力になります…楽しんでいただけるように頑張ります。 (2019年3月7日 6時) (
レス) id: ffb16ece01 (このIDを非表示/違反報告)
cooky - めっちゃ好きです！！))ﾅﾆｶﾞ 面白いです。更新頑張って下さい！ (2019年3月6日 22時) (レス) id: 13ad5ea90e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蘭ノ助 | 作成日時：2019年2月2日 8時
