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▶▷▶
「ここで着替えてく？」
『あ、僕トイレ行ってくるから先着替えて行ってて』
さりげなく鞄を持って扉へ向かう。
(あ、スヨンちゃんどこで着替えるんだろ)
聞こうと振り返って、
私は目を見張った＿＿＿＿
『ぉ、おっ、お…』
「ん？」
首を傾げるスヨンちゃん。
私は持っていた鞄を地面に落とした。
サッと拾って差し出してくれたスヨンちゃん。
そう、スヨンちゃん。
"ちゃん"な筈だった。
『お、男…？』
「え？」
ぼそりと呟いて視線を少し下げれば、細いけど引き締まった上半身。
女子にあるはずの膨らみは無く、ペタペタと触ってしまった。
「お前何やっとんの？」
「変態〜」
「…本当にキモいんだけど」
「だからセイル〜っ！」
みんなの声は耳から耳へとスーッと突き抜けていく。
「あー…テウォンさん…？
＿＿＿＿俺、男だよ」
(なんと言うことでしょう神様)
笑い声が地下中に響いた。
▶▷▶
「っぷ」
『お前ホントしつこい』
「ギャハハー！！」
『お前はうるさい』
私を両サイドから挟むように歩いているのは同級生コンビ。
(うざい、ドンパン並みにうざい)
レストランへと続く道を歩きながらそんな事を考えていた。
▶▷▶
「うん。俺男だよ」
『だ、だよねうん』
腹を抱えて笑っているそいつらを蹴散らす気力すらない。
『スヨンちゃんじゃ無くて…
スヨン、くん？』
「スヨンでいいよ。
俺もヒョンって呼びたい」
こんな可愛い子に、こんな可愛い事を言われて。
断る必要はあるのだろうか？
『…大変有り難いお言葉です。
ほんっとうに申し訳ございませんでした』
「やめてよ、ヒョン。
俺気にしてない」
『スヨン…』
「ん」
ふんわりと微笑んだスヨンに心臓を燃やされた気分であった。
それがきっかけで呼び捨てにヒョン呼びとなった。
(セイルは呼んでくれてないけどね)
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蘭ノ助(プロフ) - Kyouさん» Kyouさん、コメントありがとうございます！更新ミスです、わかりませんでした��(ﾟДﾟ)ありがとうございます(｀_´)ゞ！ (2016年12月13日 6時) (
レス) id: 3f8a14f992 (このIDを非表示/違反報告)
Kyou(プロフ) - いつも楽しく見せて頂いてます。ふと、おもったのですが、28は27と同じですね。更新ミスならいいのですが。すみません。 (2016年12月12日 23時) (レス) id: 8fbb426fc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭ノ助 | 作成日時：2016年11月29日 19時
