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「あぁシャオロンにあげた」
多分血を吸われた跡が見えたのだろう。
zm「なぁ俺も吸ってええ？てか吸わせてや！」
少し顰めたがそこまで痛くなかったし良いかと思いいいよと言った。
zm「んじゃ遠慮なく〜」
「っ…」
やはり少し痛い。しかもさっきより吸う勢いが強いのかゾッとしピクと動いてしまった。
「あの、ながい…」
zm「ん、あぁごめんごめんwお前めっちゃ美味いな！
……シャオロンずる」
「？」
最後の方はよく聞こえなかった。血に美味いも不味いもあるのかと思いながらもゾムと一緒に戻った。
zm「血、ありがとな！！めっちゃ美味かったで！」
ゾムと別れを告げ1人部屋に入る。
数時間だけでこんなにも疲れたのは初めて。
こんなに充実したと思えたのも＿
また部屋がノックされた。扉を開くとシャオロンがいた。
sha「忘れてたんやけどさ、契約しいひんとあかんねん」
契約とは契約した人間を身の危険から守ることができるらしい。
「別に守ってもらわなくて平気なんだけど」
sha「まぁまぁそんなこと言うなや！」
契約の仕方は血を飲ませるらしい。またかよ。
「さっきやったじゃん」
sha「いやもっとしっかりやらんといけんの！」
しっかりってなんやねんと思いながら渋々肩を出す。
sha「……誰かに吸われた？」
また跡ついたのかなと思いながら「ゾムだよ」と答える。
sha「ふぅーん」
先程のように近づいてくる。
「……」
痛みには慣れてきた。だが、明らかに長い。更に多く吸っているのか可笑しくなりそうな感覚に陥る。段々とクラクラしてくる。
「ぁ…なが……ぃ」
力の入らない手でシャオロンの肩を押す。
sha「ご、めん」
「大丈夫 契約は出来た？」
シャオロンは首を横に振る。そして自分の指を口元へ持って行き、牙を入れ血を出した。
sha「これを飲めば契約完了」
そう言いながら指が口元へ来た。
少々戸惑ったが、契約すると言ったので彼の手を掴み血の部分を舐めた。
sha「……」
「ど、どう、完了した？」
sha「うん ありがとな」
そう言って頭を撫でる。撫でられたAは顔を赤らめた。
sha「っ……じゃ、ゆっくり寝ろよ おやすみ」
「おやすみ」
今日の一日を振り返りながら眠りについた。
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作者名：チンパンジー | 作成日時：2023年1月4日 23時
