未知の世界【sha】 (ページ2)

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物静かなAは友達もおらず1人で過ごしている。

両親は愛してくれている為、そんな事は言えない。

その日は、両親の帰りが遅くコンビニで飯を買おうと1人町を出歩いていた。

軽くおにぎりやサラダなどを買いのんびり来た道を帰っている。

ふと目に入ったポメラニアン。Aは犬の前に止まる。いつもならそこら辺にいる動物を見ても素通りをしているが、その日は何故かそのポメラニアンに興味を持った。

「あれ。首輪してない」

ポメラニアンは人が近づいてきたことに驚いていた。ヨシヨシしてくる人間の手を避け、誘導するように歩いていった。

「なにかあるのかな」

時間もあるため少しついて行くことにした。

何があるのかと思えば路地裏に入っていく。こんな所に何があるのかAは検討もつかなかった。

Aがキョロキョロと何があるのか見ていると、先程までいたポメラニアンが消え、その代わりに男が立っていた。
オーバーオールの服の上に黒い上着的なのを羽織っている。

「えぇ誰ぇ、」

「やーっと見つけた」

少し怪しい雰囲気で言ってくる男。見たこともない人だった。

ママは知らない人に着いていっちゃダメって言ってたもん。と頭の中で考える。

「私は見つけてないので帰りますねー」

「あーうんごめん。帰せねぇや。」

手を引いた彼の顔は悪い笑みが零れていた。

お母さんお父さん。ごめん。死んだ。