【HQ】俺らの息子が危ない。

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川西side





「Aさんって好きな人いるのかな。」




過酷な部活も終わり

部室で着替えていると


隣にいた五色が

小さく声を出す。





「何何ー工Aの事好きなの〜?」


「違いますよ!ちょっと気になっただけです!」


「確かに気になるよな。彼氏作らないし。」





山形さんのひと言により

爽やかだった空間が静まる。


言われて見れば

今まで散々告白されたにも関わらず

全てを断り付き合おうとしなかった。





「部活に支障がでるからじゃないのか?」


「俺も牛島さんと同じ意見です。｣


「マネの仕事で精一杯だから、とかですかね?」


「あ〜工の意見も同意出来るな。」





色々な意見が飛び交い皆

頭を悩ます光景が広がる。


まあ俺もその内の１人なのだが。


約１名それを楽しんで

ニヤニヤしている人がいる。






「天童さん何か知ってるんですか?」


「なんでそう思うの〜?」


「変な顔してたんで。」


「太一それただの悪口になってるよ!」





騒ぎ立てる天童さんを

冷たい目で見る部員達。






「本人に口止めされてるんだよねぇ〜。｣


「早く言ってください天童さん。」


「もうやだ２年組!!」




やれやれと言った目で

笑いながら一言。







「この中に好きな人がいるんだよーん。」






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