【声優】蕩けるほどに甘い日々を【短編集】

喧嘩してみた ページ8

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1.増田俊樹

「もう知らね」

何もかも投げやり。お互い口論が始まり決着が着いたのはこの一言。きっかけはAちゃんが彼の女絡みを指摘したこと。
職業柄仕方ないけど、女の子にとって女絡みは1番気にしちゃうことだけど本当に自覚のない彼には大地雷で喧嘩に発展。
もちろん現場ではAちゃんのことしか考えてない。




2.江口拓也

「はぁ」

ただただため息。お酒につぶれて襲われかけたAちゃんの前に視線を合わせるように屈んでいるけど心底呆れた様な顔をして見下ろすからかなり怖い。
『たくやぁ〜』「嫌だ、」
もちろんAちゃんは次の日には忘れてるんだけど、彼にとってはもってのほか。触れようと手を伸ばすAちゃんの手を弾くと部屋を出ていっちゃった。




3.西山宏太朗

「もうねるね、」

いつもの笑顔はなくてそこには暗い表情を浮かべた彼の顔。
Aちゃんの通知画面に男の人がいるのを偶然目にしちゃって
ちょっと機嫌が悪くなっちゃっただけ、
『マネージャーだよ』って誤解を解きたかったけど、初めてのことに慌てふためくAちゃんにそんな勇気はなかった。
その日はソファーで寝たらしい。起きたら毛布がかかってた。




4.梅原裕一郎

「うるせぇな、」

顔よしスタイルよしの彼に不安を抱かないわけがなくて
毎日『ほんとにわたしでいいの？』『ほんとに好きなの？』って聞き続けてたらこうなっちゃった。
嫌いなわけがないのに聞いてくる同じ質問に彼は怒ると
『だって不安なんだもん』というAちゃん。そんなAちゃんに彼は一言、「うるせぇな、」とため息混じりの声を漏らした。





5.山下大輝

「なんていった？」

寝言で元彼の名前を言っちゃったのを聞かれちゃった。
もちろん顔は怒ってないけど声がすごく怒ってて怖い。
『私なんか言った？』と聞くと、元彼の存在を聞いてなかった彼は浮気を匂わせる発言をしちゃう。
「俺以外にあってる人いる？」そう聞くと『……まぁ仕事上』とはっきりしない返答が帰ってきて、行ってきますを言わずに家を出ていった。






6.斉藤壮馬

「は？」

顔も声も性格も何もかもが完璧な彼に「自分なんかが、」と不安になっちゃうAちゃんが「わたしでいいの？」「私の事好き？」と何回目聞くからうんざりしちゃう。
『好きだよ』というと「嘘つき」って返された時にはもう遅い。すごく低い『は？』の声が出ちゃってた。

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