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036.ごめんなさい ページ36



NOside




「ごめんなさい」



Aの声だけが部屋に流れる。
3人集まっている空間なのに異様な静けさだ。



そんな静寂を破ったのはまたもや浪川大輔だった。







浪川「確かにね、スタートラインは皆同じだけどここまで来れたのは努力だけじゃないんだよ、

こっちゃんが辞めるんじゃないかってのを、

安元くんが自分のことのように僕に相談してきたの。」





“安元洋貴が自分のことを大切に思ってくれている”





その事実だけでもAにとっては支えとなる。





浪川「増田くんもさぁ、よくこっちゃんのTwitter開いてるの見てたし、心配だったんじゃないのかなぁ。」




「……すいません、」









そう言うと「なんで謝るの」と笑った。









浪川大輔の口は止まらなかった。








浪川「退所も……本当は円満でも無いし報道が全て事実だったんだよね、」

「………………、戦力外通告受けました」







安元は静かに動揺をする。







浪川「マネージャーもいないし、デスクさんからのメールも来ない。すごく不安なのは分かるよ。
俺がその立場だったら潰れちゃうもん。」




「俺的にはだよ?俺的には辞めて欲しくない。手放して欲しくない。

自分の思いを綴った曲をもう一度出して欲しい」




浪川「だからさ、」

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作者名:にむ | 作成日時:2021年9月8日 13時

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