025.源 ページ25
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マネ「……いい加減にしろ!!!!!」
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NOside
安元「いや〜マジでビビったわ笑」
増田「言いたくてうずうずしてましたよホントに。」
終了後、2人は少しだけ話をしていた。
今日の公演を振り返りつつ今後の話も含め
10分程他愛もない話で盛り上がっていたのだが
響いてきた
__?「いい加減にしろ!!!!!!」
廊下に響き渡る程の男性の怒声が聞こえた
増田「……びびったぁ…………」
安元「行った方が良くない?誰今の声」
声を張り上げている分いつもと少し違うふうに聞こえるせいで
2人には声の主が分からなかった。
だがその怒りに満ち溢れた大きな声から発せられる内容をきいて
2人は確信する。
__?「せっっかくの!新曲披露のタイミングで……泣いて歌えないのはおかしいだろ!!」
増田「安元さ……っ、俺行ってきます」
安元「いやいくいく俺も」
「私から皆様にひとつサプライズのお返しをさせてください……!
アーティストデビューが決まった1番大切な曲です。
聞いてください。」
「うぅ……ぐすっ……、心の叫びを…………っん、……」
幸せの涙だったはずの涙は
事務所にとってはただの傷
増田(さすがに理不尽すぎだろ……)
誰よりも彼女を理解している増田は
声が聞こえるAの楽屋に入った。
安元も追いかけるように入っていく
そこには、散乱したバッグや衣装、割れたアイシャドウが床にちりばめられていて
容易に何が行われていたのかが判断できる状況だった。
増田「え、何してんすか」
「……ちょっと私が悔しくてもの投げちゃっただけ、叱ってくれただけだから安心して……、
安元さんもごめんなさい!大丈夫なので!まじで!」
Aはまた笑った。
「……、マネージャー。片付けはお願いします。アイシャドウは……捨てて結構です。先に失礼します。」
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作者名:にむ | 作成日時:2021年9月8日 13時