022.キズ ページ22
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西山「え、だーますさん大丈夫ですか」
黒色の不織布マスクをつけた増田は
ケータリング前のソファーの背もたれに思い切り寄りかかり どこか遠くを眺めていた。
増田「だいじょーぶ」
西山「……じゃないやつですよそれ」
西山らしいツッコミに増田には笑みがこぼれる。
増田「やべ〜よ……ボイター事務所……。キモちわるいくらいやばい」
西山「そんななんですね。大丈夫なんですか?この後の収録」
増田「無理だぁ〜。」
西山「ふはは笑笑、力入れましょ。大丈夫ですよ多分」
西山は増田と同じ方向を向きながら
『ほんも人思いですよね、だーますさんて。』
と、彼らしく慰めてあげた。
増田「なに急に。笑笑」
照れくさいのか笑って誤魔化した増田は満更でもなさそうだった。
西山「好きなんですか?」
増田「え、ちょっと待って急にどうした笑笑」
そして、
西山「バレバレですよ?少なくとも安元さんと僕は気づいてます笑笑
っはははははは笑笑」
致命的な感情がバレ、動揺を隠せない増田は
西山の問いかけに
西山「図星ですね笑笑」
図星すぎる反応をした。
西山「尚更ですよ〜。小宮さんも好きっぽいですけど。」
増田「……それは無いでしょ。」
西山「さぁ〜。分かりませんよ?意外と」
___この時西山は、なにかに気づいていたのかもしれない。
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作者名:にむ | 作成日時:2021年9月8日 13時