橙さんとお兄ちゃんと弟たちの物語５ (ページ46)

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翔太side

カーテンからの日差しで目が覚めた

渡｢んーーーー…ふぅ｣

ベッドから降りてカーテンを開けた
窓から外を見ると雲ひとつない空だった

渡｢めっちゃ天気良いな…
傘どうすっかな…｣

持っていったら変な奴だよな
こんな天気良いのに

そんなことを考えながら
朝の身支度を済ませた

渡｢母さん、おはよう｣

母｢おはよう、翔太

朝ごはんできてるから
お父さんも起こしてきてくれる？｣

渡｢了解｣

父さんの部屋に行って起こすと
すぐ起きてくれた

俺の家庭は朝ごはんはみんなで
食べるようにしてる

夜ご飯は父さんがたまに遅いときがあるから
なかなか難しいんだよね

昨日は普通にみんなで食べれたけど
やっぱりみんなでって良いよな

そしてリビングに戻って父さんも
朝の身支度を終えてリビングに来た

朝ごはんも食べ終わって
鞄をもって玄関に行って靴を履いた

母｢はい、これお弁当｣

渡｢いつもありがとな
いってきます｣

母｢いってらっしゃい｣

俺の家から高校までは電車で１０分
駅までは歩いて５分くらい

そしていつもの電車に乗って
高校に到着した

深｢翔太、おはよう｣

渡｢おはよう、ふっか｣

こいつは深澤辰哉って言って
クラスで仲良くなった奴

深｢帰り雨降ってたけど
傘持ってたの？｣

渡｢持ってなかったよ
お前居たら相合傘したのにな笑｣

深｢そうだな笑

俺、昨日、傘忘れてってたし笑
外せない用事あったから先帰ったもんな｣

渡｢なんかたぶん１年だと思うんだけど
傘使ってくださいって言われて渡された
だからそれ使って帰ったよ｣

深｢優しい奴も居るんだな｣

渡｢でも名前だけ知ってクラス知らないんだよ
名前は自分から名乗ってたから｣

深｢へぇー

てかその傘返せんの？
クラスとか知らねーのに｣

渡｢そうなんだよな
まぁ、そうなったらそうなったで仕方ない｣

そして教室にふっかと向かっていたら

康渡｢あ!!｣

前から昨日の向井くんが歩いてきた

康｢あ、昨日の!｣

渡｢あ、傘ありがとうございました
助かりました

俺、渡辺翔太です
昨日、向井くんだけ名前言って
俺、言ってなかったから｣

康｢えっと…｣

ふっかを見ながら不思議そうにする向井くん

深｢あ、俺、翔太の友達の深澤辰哉です｣

康｢向井康二です｣

阿｢康二、おはよう
うんとこの２人は？｣

ん？向井くんの友達かな？