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康二side
康｢…雨降ってるやん
晴れるって言うてたのになぁ
でもよかった、昨日傘忘れていっとったから
濡れんと済むわ｣
そんなことをぶつぶつ言いながら
靴を履き買えて外に出ると
突っ立ってる男性が居った
あ、たぶん傘ないんやな
康｢…あの傘ないんですか？｣
思わず声をかけてもうてた
渡｢え？｣
康｢あ、すんません
ずっと立ち止まってたからそうなんかなって
俺、１年の向井康二って言います
…あのよかったらこれ使ってください｣
俺は傘を渡しながらそう言うた
渡｢いや、でも向井さんが濡 れちゃうから
風邪引かれても困るし…｣
康｢大丈夫ですよ
俺んち近いんで
ほな、気をつけて帰ってくださいね｣
渡｢あ、ちょ…｣
声が聞こえたがこれ以上強くなっても
あの男性が言ってたみたいに風邪を
引きそうだったから走ってその場を去った
あ…てか自分の名前だけ言うて
あの男性の名前聞かんかったわ…
傘、どないしよ…
まぁ、ネクタイの色的に同じ１年やと思うから
すれ違ったりとかできると思うんやけど…
家について
リビングに行った
康｢ただいま〜｣
母｢おかえり
今日はチンジャオロースやで｣
康｢ほんま!?
オカンのチンジャオロース好きなんよな｣
母｢そういえば手洗いうがいしたん？｣
康｢あ、してへんわ
ちょっと行ってくるわ｣
手洗いうがいをしてリビングに戻って
オカンの手伝いをしてテーブルに並べた
そしたらオトンもちょうど帰ってきて
話しながらご飯を食べた
康｢今日な、帰りに突っ立ってる男性居てな
傘持ってなかったみたいでかしたんよ
でも名前も知らん人でまぁ、ネクタイは
同じ色やったから１年やとは思うねんけど
傘返ってくるか不安なんよ｣
母｢返ってこんかったら
また買えばええ話しやろ？｣
父｢また、買ったるから気にせんとな｣
康｢オトンとオカンありがとぉな｣
…てか傘関係なくあの男性とは
仲良くなりたいんよな
ほんまにすれ違えたらええな…
それで友達に進展できたら本望なんやけど
飯を食い終わって自分の部屋に行って
今日の復習も兼ねて勉強した
風呂も済ませてそのまま寝た
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作者名：YUKI | 作成日時：2024年2月6日 22時
