橙さんとお兄ちゃんと弟たちの物語５ (ページ24)

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翔太side

康二、遅くない？
もうホームルームは終わってるはずだけど

康｢翔太くん、お待たせ｣

なんか…朝と全然違うくない？
疲れてるのかな？

渡｢康二、大丈夫か？｣

康｢何が？｣

渡｢朝より元気ない気がするからさ｣

康｢そう？
全然大丈夫やで!

今日、涼太くんは？｣

渡｢今日、なんか用あるみたいで
先に帰るって伝えてって言われた｣

康｢そうなんや

なら今日は2人やな笑
行こか｣

渡｢どっかで飯食ってく？｣

康｢それもええな!

２人は初めてやない？
３人は結構あるけど｣

渡｢言われてみればそうかも｣

近くのレストランに行くことにして
康二と話しながら歩く

康｢翔太くんてさどういう人がタイプなん？｣

渡｢なに、急に笑｣

康｢いや、仲良くなってから
そう言うん聞いてへんなって思って笑｣

渡｢うーん、タイプかぁ

話してて楽しいとか
この人とならこれからやっていけるって
思えばいい気がするからタイプとかないかも｣

康｢へぇー笑

でもまぁ楽しいって思うんが一番よな!
むっちゃ分かるわ笑｣

渡｢…でも俺さ好きになるのは同姓だから｣

康｢え？｣

渡｢俺と涼太ってさ
同性愛者なんだよ｣

康｢そうなん!?

でももし女子から告白されたら
OKするやろ？｣

渡｢うーん…しないかもな

俺と涼太、結構告白されてんだけどさ
お互いに断ってんだよ

女子からの告白
たまに男子からもあるけどそれも

ちゃんと好きになった奴と
付き合いたいからさ｣

康｢…ほんなら俺も言うてええんかな｣

渡｢もしかして…｣

康｢おん、俺も同性愛者や
今までつきおうたのも男性やねん

こんなん引かれると思ってたから
言えへんかったんやけどな｣

渡｢…人見知りする同士でもあるけど
同性愛者ってのも同じだから
うまがあったのもあるかもな笑｣

康｢確かにそうやな笑｣

そしてレストランに到着して
各々、好きなものを頼んでまた話した

渡｢俺さ涼太とも付き合ったことあんの
ちょっと友達以上になってみるかってなって｣

康｢ほぇー笑
お似合いやん!｣

渡｢でもやっぱり友達ってのが抜けなくてな
結局、友達に戻ったんだよね笑｣

そんな話をしていると頼んだのが来て
食べながらまた他愛もない話をする

なんか康二と居ると落ち着くし
話してて楽しいんだよな…

もしかして俺…