橙さんとお兄ちゃんと弟たちの物語

▽ ページ46

康二side

康｢…はぁ｣

蓮｢ため息なんてついて
どうしたの？｣

一緒にお手洗いに来て
個室から出てきた

康｢あ、蓮
もう大丈夫なん？｣

蓮｢うん、大丈夫
楽しすぎて飲みすぎちゃった笑

康二と照くんと辰にぃといると
テンション上がっちゃう笑｣

４人で居ることも多くなって
俺と蓮の呼び方が呼び捨てになった

蓮｢で？
なんでため息ついてたの？｣

康｢…蓮さふっかさんのこと
好きになったりしたことある？｣

蓮｢え？｣

康｢俺さ照にぃのこと
好きになってもうたみたいで…

血は繋がってないって言うても
一応、兄弟ではあるわけやん

アカンことになるやろ？｣

蓮｢…康二もなんだ

実は俺も辰にのこといつの間にか
好きになってて気付いたのが最近｣

康｢蓮もなんや

今さおとんとおかんが海外出張でさ
照にぃと2人なんよ

普通にできてるつもりやけど
やっぱり緊張はしてて…｣

蓮｢マジか

こういうとき兄弟なの
恨むよね…｣

康｢とりあえずもどろか｣

ずっとお手洗いで話してたん気付いて
出ることにした笑

蓮｢ずっとお手洗いで話してたね笑｣

康｢ほんまやで笑
お手洗いで話すことちゃうわ笑｣

そして席に戻った

岩｢おかえり
遅かったじゃん｣

康｢蓮が気持ち悪いって言うてて
心配やからまっとったんよ｣

蓮｢楽しすぎて
飲みすぎちゃったみたいで｣

深｢大丈夫か？｣

蓮｢うん、もう大丈夫
ありがと｣

岩｢時間も時間だし
お開きにしようか｣

康｢そうやな｣

そして支払いをして
お店を出た

ふっかさんと蓮と別れて
照にぃと話しながら帰る

なんかむっちゃ緊張する…
なんで好きになってもうたんやろ…

岩｢康二？｣

康｢なに？｣

岩｢いや、なんかいつもと違うから
どうしたのかなって｣

神さん、言ってもええかな？
兄弟やけど気持ち隠すなんて俺には無理や…

血は繋がってないけど
アカンことは分かってます

許してください

康｢…照にぃ｣

岩｢ん？｣

康｢…俺、照にぃのことが好き
兄弟やしアカンのは分かっとる

でも気持ちに気付いてもうたから
ごめ…｣

岩｢ﾁｭｯ｣

康｢んぅ…｣

え？俺、キスされてる？

岩｢…んはぁ｣

康｢な、なにしてるん…///｣

岩｢…ごめん
嬉しくてつい｣

ん？嬉しくて？

俺の頭はパニックで
固まってしまった

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