橙さんとお兄ちゃんと弟たちの物語

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康二side

蓮くんは声もええなぁ…
悪いとこ一個もないやん笑

でも蓮くんも同姓が
好きって聞いて安心してる俺がおる

電話も楽しかったし
話すのも楽しかったし連絡先
聞いてくれたときも嬉しかった

気付いたらアカンこと
分かってしまったかもしれん…

今日、会ったばっかやのに
好きなん気付かんかったんや…

とりあえず明日も朝から
撮影の仕事あるし寝なアカンわ

蓮くん、ごめんやで
俺、好きになってもうたみたいや…

いろいろあったから
俺は疲れてたらしくベッドに入ったら
すぐ夢の中に落ちた

次の日
カーテンの隙間からの陽で
目が覚めた

康｢晴れてて良かったけど
気温は低そうやな

ちょっと暖かめの服装でいこか｣

独り言を言いながら
準備をして余裕をもって家を出た

今日は目黒さんと同じく高校の頃から
モデルをやってると聞いてる20歳の
村上真都ラウールさんの撮影

身長でかいしスタイル良いし
足長いしモデルが似合う人って言うんが
第一印象やった

スタッフ｢ラウールさん入られます｣

康｢今日、担当させていただく
向井です
よろしゅうお願いします｣

ラ｢向井さんだ!やった!｣

そんな喜ばれると
こっちも嬉しくはなるけど
なんかハズい笑

ラウマネ｢うちのラウール、向井さんのこと
気に入ってしまったみたいで笑

乗せてくれるし写真も綺麗だし
モデルの素を引き出してくれるから
やりやすいって笑｣

康｢そんな言うてくれはったんですか？
ありがとうございます!｣

ラ｢なんか改めて言われると
恥ずかしいからやめてよ、マネージャー笑｣

ラウマネ｢ごめんごめん笑｣

ラ｢あ！そういえば前にめめの撮影
してましたよね？｣

康｢めめ？ん？目黒さんのこと？｣

ラ｢そう!俺のモデルの中で
唯一、仲良しなんです笑｣

康｢おー!
繋がっとったんですね笑｣

ラ｢めめも向井さんの写真好きって
言ってましたよ!｣

康｢それ、俺の前でも
言うてくれはってました!｣

岩｢康二、人気だなぁ笑
おはよう笑｣

康｢おはよーさん、照くん！
今日、ちょっと遅ない？｣

岩｢娘のこと保育所に預けてから
きたんだよ｣

康｢今日、奥さんは？｣

岩｢嫁、今日、急に仕事入っちゃって
朝早く出てったんだよ

なんかトラブったみたいで｣

康｢奥さんも大変やなぁ｣

照くんの奥さんは一流企業に勤めてて
結構、上のほうの肩書きらしい

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