運命ロマンス [平野紫耀] (ページ7)

今日:3 hit、昨日:10 hit、合計:20,574 hit

7 ページ7

.

「こんばんは～！すみません遅くなりました！」

「おー！まってたよ！」

ガヤガヤ賑わう、居酒屋の個室
わたしとなぎちゃんがついたころには
みんな、もうそろってた。

わたしとなぎちゃん、
そしてわたしたちと同じ大学の女の子ふたりと、

なぎちゃんの先輩を交えた、
違う大学の男の人4人。

初めてのこの空間にすこし
不安だったけど、なぎちゃんがいるから安心した。

はじめに軽く自己紹介から始まって
順番が回ってきた時は
すごく緊張したけど、なんとか乗り越えた

そして自己紹介でわかったのは、

なぎちゃんの先輩、というのは
高校の頃の先輩ということと、

この男の人たちが通っているのは
ちょうどわたしのお家の最寄駅と
大学の最寄駅の間にある駅の近くにあるということ。

みんなお酒も入ってるからか
次第に声のボリュームも上がっていって
どんどん盛り上がってきた

やだな、はやく終わらないかな

その場に入り込めないわたしは
変わらず端っこの席でそんなことを願いながら
ちょびちょびカシスオレンジを飲んでた。

「よし、盛り上がってきたし、王様ゲームでもしちゃうー？！」

そんなとき、誰かのこの言葉をきっかけに
"王様ゲーム"という名のラブゲームが始まった。

ほんとに合コンにきたんだな、わたし。

当たるのやだな。

こういうのは

そう、願えば願うほど、
当たってしまうものなのに

わたしは必死に願っていた。