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「で?なにしてる人?」
A「ん?なにが?」
「同じ大学生?それとも、社会人?」
A「それは分かんないんだよね。…あ、でも高そうな外車に乗ってたから社会人?笑」
「はあ〜?それ、もしかしてホストじゃない?」
A「いやいや、それはない!…と思う。」
「もう、ほんとに大丈夫?」
A「うん、すっごいいい人だよ!」
「…じゃあどこで出会ったの?」
A「ん〜コンビニ?笑…てかわたしの話はいいから、ほら!着いたよ〜」
スタバから歩いてすぐ、
ショッピングモールの2階
わりと大きなCDショップ
怪しい〜
なんて目を細めながらこっちを見る、なぎちゃんを
わたしは無理やり店内に押し込んだ。
そんななぎちゃんも
店内に入ってしまえば
ああ!この新曲も出たの〜?
うわあ!なっつかしい!
これ絶対いい曲だわ!
とかひとりでずっとしゃべりながら
いろんなCD、手に持ってるからちょっと助かった
A「それ、なぎちゃん全部買うの?笑」
「うん、買おうかな。笑」
A「わたしも久しぶりにきたな、CDショップなんて。」
「楽しいよね、いろんなのあるから」
" あ!これ!見たかったやつだ! "
あれこれCDを手に持ちながら
指を指しながら興奮げにそう、話しているのは
わざわざコーナーまで作られた、
ジャニーズの新しいグループの
ファーストコンサート映像。
「最近よく歌聞くんだよね〜」
A「…へえ、初めて見たかも。」
「は?!うそでしょ?今、すっっごい人気なんだよ」
A「ええ、そうなの?テレビとか全然見ないからな〜」
" 6人の王子様 "
なんて、店員さんの手書きであろうコラージュ、
小さいテレビに映される、コンサートのダイジェスト映像。
なぎちゃんが目を輝かせながら
食いついてる中、
わたしも自然と目を止めた。
A「……え?この人って、」
「ん?…ああ、平野紫耀?かっこいいよねえ。さすがメンクイ!笑」
A「…ひらの、しょう、」
いつかの、送ってもらった車の中
" お仕事、なにしてるんですか? "
そう聞いた、わたしに
目を見開きながら驚いて、
" Aちゃんに知ってもらうためにがんばるね、俺 "
そう、言ったことと
名前を聞いたとき
" 名字は内緒で! "
そう、悪戯っぽく笑った紫耀さんを思い出した
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作者名:あゆ | 作成日時:2020年3月24日 16時