平穏は儚く、平和は幻想【東方】 (ページ1)

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魔理沙side

「ふう、実験もちょうど切りがいいし、久しぶりに霊夢に会いに行くか」

……久しぶりっていっても、たったの2日ぶりだったな……。

そう思いながらも、私は箒を片手に持った。

外に出て、箒にまたがり、宙に浮く。

そのまま空高く、私は飛んでいった。

博麗神社が見えてくる。

中では、霊夢が掃除をしていた。

私は、ゆっくり神社に降りた。

「霊夢、遊びに来たぜ」

霊夢の視線がこちらへ向く。

「え、えっと……、魔理沙！？」

…………？

「……そうだけど、何でそんなに驚いてるんだ？」

「え？あ、何でもないの。それより何しに来たの？」

暫く沈黙が続く。

「……あ、私、急用を思い出したんだぜ！じゃ、じゃあな、霊夢」

私は箒にまたがった。

霊夢は、私に向けて手を振った。

「ま、またね、魔理沙」

そして、アリスの家めがけて、飛んでいった。

霊夢(？)side

「たまたま来たのが魔理沙でよかった……」

私は先代博麗の巫女。

幻想郷の様子を久しぶりに見たくて、霊夢の体を借りて来てみた。

魔理沙は、霊夢が小さい頃に霊夢の友達だったから知っていた。

昔から、私の夢は幻想郷を平穏で平和にすること。

それを霊夢が叶えてくれただろうか……。