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ごめん、今日休む。と刀也に連絡を入れる。
昨日のこともあって若干気まずさがあったし連絡を入れるか悩んだけど絶対よからぬ想像をされて後日問い詰められることは分かりきっていたから伝えないという選択肢は早々に諦めた。
別に普段から一緒に大学まで行っているわけではないし学校にいる時も一緒にいるわけじゃない。けど何も連絡を入れずに昨日みたいに迎えにこられたら困っちゃうし。
送信した数秒後についた“既読”の二文字。
返ってきたのは“了解、今度詳しく”だった、完全に面白がっている。
刀也が恋愛をしている姿なんて見たことないし好きな子の話なんて一度も聞いたことはないけれどわたしの周りではかなりモテてる部類に入るから今度ひとつの意見としてローレンの話でもしてみようかな。真面目な刀也はきっと「そんな人やめといた方がいいですよ」なんて言うんだろうけど。
「そういえばバンドやってるんだっけ」
「そ、趣味程度にね」
「どんな人達とやってるの？」
「気になる？そこ」
気になる、と言えば全員男だからなんの面白みもねーけどと言われた。
女の人いた方が面白みないし話してる内容一切入ってこなくなると思うから全く問題ない。って言おうかと思ったけど流石に踏み込んだ発言すぎるので我慢。
こんな奴らがいてこういう所が面白くてかっこよくてすげーんだよって笑うローレンは本当にメンバーの3人のことが好きなんだなーって思ったし結局少し嫉妬した。
「でも俺ちゃんと楽しんでやってんのにその内の1人に練習の度にバンド続けようなって言われんだよな」
「あ〜」
「俺そんな辞めそーに見えんのかな」
「なんか、フラっと消えちゃいそうな雰囲気はあるかも」
「儚い美少女じゃねーんだから」
まあ何かやる時は伝えるからと言われご機嫌に。
どれだけ他の3人がかっこよくて優しくて誰もが好きになってしまうような存在でもわたしの目にはローレンしか輝いて見えないからそんなに心配する必要はないよ。
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作者名：M | 作成日時：2024年1月10日 3時
