第56話 ページ7
｢まだまだじゃ！もっとかかってこんかい！｣
上段蹴りを避けられ立木さんにがら空きの背中に掌底打ちを食らい、吹っ飛ぶ。
背中側の肋骨からボキボキと嫌な音が鳴るが、すぐさま反転術式を発動させ、折れた骨を治す。
すぐに体勢を整え、低い体勢を保ちながら立木さんに近づく。
上から振り下ろされる右拳をギリギリで躱し、左拳を突き上げ立木さんの顎に当てようとするが、寸前の所で躱される。
胴体に向かって立木さんの蹴りが飛んでくるが、上に跳んで躱し、立木さんの顔に向かってかかと落としを食らわせようとするが、左腕で止められる。
その反動を使い、バク転しながらある程度の距離を取る。
｢ほう…確実に動きが良くなっとるの…呪具に頼らずここまで動けるようになるとは…｣
｢近接戦闘が疎かだと近接武器はなんの意味も持たない…ですよね。その言葉の意味、今ならしっかり分かります。｣
｢ふん…知ったような口を聞きおって…早うかかって来い。｣
｢…いきます！｣
・
あれからどれくらいの時間が経ったかは分からない。一ヶ月？二ヶ月？もしかしたら一年が経っているかも…ただ一つ言えることはとても濃密な時間を過ごしていたのはわかる。
僕の術式である虚空のオート化はある程度可能になった。僕に向かってきた全ての危険な物質は虚空へと飲み込まれ消滅する。
術式を常に発動することで掛かる脳への負担も反転術式を同じように回し続ければ脳がどれだけ焼き切れようがいつでも新鮮な脳にできる。
最初の問題だった呪力量も今は特に問題はない。
｢立木さん…最後の修行…お願いします｣
｢ほぅ…いい顔するようになったのぉ…｣
立木さんと僕は構えを取り、相手の出方を見る。
こんなにも長い時間同じ相手と戦っているとそれなりに癖みたいなものがわかってくる。
立木さんはその長身から拳を振り下ろしてくる事が多い。
最初は全然隙なんて見当たらなかったけど、今はその隙が時々分かるようになった。
｢どうした！？その程度じゃ儂を倒せんぞ！｣
先程から立木さんの拳を避けていなしてを繰り返していると立木さんは痺れを切らし少し大ぶりの右拳を振り下ろしてくる。
攻撃を避けられ続けると痺れを切らして右拳で殴る。
これも立木さんの悪い癖だ。
僕は呪力を左拳に集め、立木さんの右拳を掻い潜り、カウンターを立木さんの顔に食らわせる。
立木さんの顔に拳が当たった瞬間、僕の呪力が黒く閃った。
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←第55話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 63人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーか(プロフ) - めっちゃ面白くて一気に読んでしまいました！！めっちゃ好きです！！頑張ってください！！ (2020年3月10日 21時) (
レス) id: f8961577f7 (このIDを非表示/違反報告)
小梅 - めっちゃくちゃ面白いです！すっごく続きが気になります！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年1月13日 21時) (レス) id: 16729f308f (このIDを非表示/違反報告)
ハクスイ(プロフ) - オオムラサキさん» ありがとうございます！これからも頑張っていきますので、見てくださると嬉しいです！ (2019年8月20日 1時) (レス) id: 2b1448f434 (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ(プロフ) - めっちゃ面白いです！もう最高！呪術廻戦の夢小説って少ないのですごく嬉しいです。これからも頑張ってください (2019年8月19日 18時) (レス) id: b57e3929d2 (このIDを非表示/違反報告)
ハクスイ(プロフ) - かなとさん» すみません。今外しました！ (2019年8月16日 15時) (レス) id: 2b1448f434 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハクスイ | 作成日時：2019年8月16日 13時
