第55話 ページ6
「五条もそうじゃが…貴様の術式は常にフルオートで発動させているのが一番強い。」
常にフルオート…!?
「ま、待ってください!確かにそんな事が出来れば強いかも知れませんが、それをすればまず呪力が持たないし、それに僕の脳が情報処理のスピードに耐えられなくなって焼き切れます!」
「そんな事知っとるわ。だがそれを実現しているのが五条悟じゃ。奴は自分の脳に常に反転術式を掛けどれだけ脳が焼き切れようが常に新しい脳を用意しておる。それを貴様もできるようなればいいだけの話じゃ。生憎、反転術式は一様使えるようだしの。」
あんな複雑な反転術式を常に!?
一体どうやったらそんな神業を…
「だが、まずは貴様の呪力の量を底上げしないと話にならん。呪力を練り上げ、戦い、また練り上げる。これの繰り返しじゃ。分かったら早う呪力を練り上げるんじゃ。」
僕は一息置いて、立木さんに言われた様に呪力を練り上げる。
身体中に水を巡らせる様なイメージで一秒の遅れも許されない。
「ほう…呪術師を始めて日が浅いと聞いとったが…ある程度は出来るようじゃの…その状態を常に無意識で維持できるようにするんじゃ。」
「こ、この状態を…ですか?」
正直この状態は呪力の流れに100%集中出来る状況じゃないと維持するのは凄く難しい。
それを無意識となると…
「なんじゃ?なら死ぬか?」
目の前から立木さんの純粋な殺意が飛んでくる。
殺意に当てられ、身体からまた冷や汗が出てくる。
「い、いえ!やります!」
「ふん……よし、その状態を維持したまま儂にかかって来い。」
そう言うと立木さんは僕からある程度の距離を取り、構えた。
僕も立ち上がり、構えを取る。
「それじゃ…いきます!」
・
立木さんの修行が始まってからいつぐらい経っただろうか…
ずっと地下にいるせいで時間感覚などとうに無くなり、呪力を練っては立木さんにボコボコにされ、練ってはボコボコにされを何百回も繰り返した。
傷を反転術式で治していくうちに少し反転術式のコツを掴んだのか、激しい戦闘中は無理だが、傷の回復をスムーズに行えるようになった。
そして自分の呪力量も上がった気がする。なによりどれだけの呪力量を使えばいいのか等の呪力の微調整が細かく行えるようになってきた。
最初はどれだけ攻撃しても当たらなかった立木さんに最近は攻撃がかするようになってきた。
これだけでも大きな進歩だった。
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ゆーか(プロフ) - めっちゃ面白くて一気に読んでしまいました!!めっちゃ好きです!!頑張ってください!! (2020年3月10日 21時) (レス) id: f8961577f7 (このIDを非表示/違反報告)
小梅 - めっちゃくちゃ面白いです!すっごく続きが気になります!更新頑張ってください!応援してます! (2020年1月13日 21時) (レス) id: 16729f308f (このIDを非表示/違反報告)
ハクスイ(プロフ) - オオムラサキさん» ありがとうございます!これからも頑張っていきますので、見てくださると嬉しいです! (2019年8月20日 1時) (レス) id: 2b1448f434 (このIDを非表示/違反報告)
オオムラサキ(プロフ) - めっちゃ面白いです!もう最高!呪術廻戦の夢小説って少ないのですごく嬉しいです。これからも頑張ってください (2019年8月19日 18時) (レス) id: b57e3929d2 (このIDを非表示/違反報告)
ハクスイ(プロフ) - かなとさん» すみません。今外しました! (2019年8月16日 15時) (レス) id: 2b1448f434 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハクスイ | 作成日時:2019年8月16日 13時