第八話 ページ9
それから、五条さんから呪術師や呪術高専の事を2時間ほど説明された。
｢ここまでで分からないことはあるかい？｣
｢あの、呪術師は強さによって階級制度があるんですよね？僕はなんなんですか？やっぱり、一番下の四級なんですかね？｣
｢君は特級だよ。ほら、この学生証にも特級って書いてあるでしょ。ついでに渡しておくね｣
すると突然先程までどうでも良さそうに聞いていた伏黒君が立ち上がった。
｢と、特級！？一条が特級なんですか！？｣
｢恵もさっきAにいる呪霊の呪力感じたでしょ？あれ、まだ半分も出てないよ。Aが頑張って抑えてたからね。｣
｢あ、あれで一部なんですか…？｣
伏黒君は力が抜けたように椅子に座り込む。
｢あ、あのー……そんなに特級ってやばいもんなんですか？｣
｢階級制で答えると僕と一緒だね。ちなみに特級呪術師は日本に君を入れて五人しかいない。それと、乙骨とかも特級だね。彼は君と似た呪霊を宿していたから今度話を聞いてみるといい。｣
｢呪霊抜きだと僕はいくつぐらいでしょう？｣
｢んー……素の力だと二級か準一級ぐらいじゃないかな？それでも、充分すぎるくらい君の呪力は強いんだ。ただ、君は戦いも知らない赤子当然。呪力があっても戦い方を知らなければ四級の呪いにも負けちゃうだろうね｣
戦い方……僕はどうやって戦ったらいいんだ……
｢とりあえず……外に行ってみようか……実践授業だよ。｣
そう言われ、僕達三人は校庭に出た。
｢今から君には恵の式神と戦ってもらう。｣
｢式神ですか…？でもどうやって？｣
すると五条さんはナイフを取り出す。
｢これは呪具と言ってね。君の指輪と同じようなものさ。武器に呪力を込めて、呪いにダメージを与えることが出来る。持ってみな｣
五条さんからナイフを貰おうとするが、ナイフの柄に触れた瞬間今朝のようにバチッと音がなった瞬間後ろに吹っ飛ばされた。
｢ありゃ？もしかして、君の呪いが邪魔してるのか？呪具を持てなくちゃなにも始まらないのになぁ…｣
｢痛たた……あ、あの！……呪具は呪力を込めて使うんですよね？｣
｢そうだよ？……あ、そっか！｣
呪具は呪力を込めて使う。と、いうことは……
｢僕の指輪も呪力を込めればなにかに使えると思うんです！｣
｢そうだね。一回やってみな。呪力の込め方はさっき教室で説明したよね？｣
｢はい！｣
身体の内に流れる呪力を指に流し、そのまま指輪に送る……まずは両手の人差し指から……
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作者名：ハクスイ | 作成日時：2019年7月2日 5時
