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光一side ページ5
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「一緒にやろーや！」
「おお！いいよ―――」
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夢――――。
最近、よく夢を見る。
それは、まだ幼かった頃の俺。
と――――誰だろう。
もう一人。
誰かと話している。
遊んでいる。
遠くには、俺の母さんと、
友達のお母さん。
向こうも楽しく話している。
同じシーンだけの夢ばかりが続き、
どんどん自分が嫌になってしまう。
Prurururu...
K「はい、」
母「光一？元気にしてる？」
K「うん……」
母「元気じゃないの。何、何かあったの？ホームシック？」
K「いや、そんなんじゃないよ。
いつも同じ夢見て嫌になってるだけ」
母「どんなの？」
K「小さかった俺と、誰かが一緒に遊んでんだよ。
母さんは母さんでその友達のお母さんと話してて」
母「まぁ、そんな事もあったかなぁ……。
ま。でも元気出して頑張ってよ！お母さんも応援してるし」
K「うん。ありがと」
突然かかってきた電話の主、母さんに話を持ち掛けてみたが、
親も当分昔の事だったのだろうか。
うまく覚えていないようだった。
ま、約10年も前になるしな。
俺も少し気になりかけていたが、
今日もレッスンがある、と
急いで支度をし、稽古場に向かって行った。
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作者名：由乃 | 作成日時：2017年8月15日 0時
