光一side ページ15
｢To:光一
From:堂本剛
Title:時間、ある？？｣
ある日、舞台の稽古をした休憩中に、相方からメールが来ていた。
ケータイをあまり開かない俺を
｢あれっ光一さん珍しいですね！ケータイ開いているの｣
と後輩が言ってきたのにも何となく理由は分かっていた。
来ていたのは、正午を迎える前の時刻。
今は、午後１時を迎えている。
長針が12の手前にいる。
当然、稽古の真っ最中だった。
｢光一、多分今舞台の稽古中やろな？？
突然のメール、驚いたかもしれん。
実はな、ちょっと話があってや、
今度のロケ前の楽屋でも良いから話したいんよ。
俺は一応時間あるから、お前に合わせる事できるから｡｡｡
また時間ある時に返事ちょうだい｣
あまりやりとりのすることのないメールに、
少し戸惑いながら、俺は相方に返事をした。
「To:剛
From:光一
Title:Re:時間、ある？？」
「メールありがとう。
話は……、今度のロケの待ち時間でいい？
明日も舞台稽古やし、明後日に話、聞きます。」
俺は、これでいいのかな、と呟きながらメールを返信した。
すると、ケータイにまたも返事が来て、「了解」と二文字がメールに入っていた。
話…………。なんだろう。
もしかして、俺も気になってた事なんかな……。
「光一くん！！休憩、もうすぐ終わりますよ〜！」
後輩の声で我に返った。
随分とメールに時間を取っていたようだった。
よし頑張るか、と自分に言い聞かせ、稽古に再燃した。
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作者名：由乃 | 作成日時：2017年8月15日 0時
