NEWS 小説 (ページ27)

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二十三話　小山ページ27

シゲとリビングに向かえばダイニングテーブルにパスタが並んでいた。
「美味しそ～！手越にお粥を渡したらまっすーも呼んで皆で食べよう。」
シゲは少し置いといたためか冷めかけたお粥を温め直している。
シゲは温めたお粥の鍋を木のお盆に乗せて、俺はコップに水を入れて薬も添えて用意する。
○「俺は、キッチン片付けとくからお粥を持ってっといて。」
シゲがはい。とお盆を差し出してくれた。
優しいし気が利く。
そして、さり気なく支えてくれるそんなシゲが俺は大好きだ。
「ありがとう。」
色んな意味を込めて、お盆を受け取る。
そして寝室に向かうために振り返り、足を進めた。
コンコンコン。
▽「はーい。」
まっすーが開けてくれると、中には上半身を起き上がらせてこちらを見てる手越がいた。
「あれ？手越。意外と良さそうだね。」
そう言いながら、手越の方へと進む。
手越は明るく「うん！」と言う。
俺の寝室はベッドの横に小さくて高めのテーブルがある。
そこに、冷えプタの箱と体温計が散乱してた。
上手に避けてお盆をテーブルに置く。
▽「さっきまで起きてたから一応体温測った。」
まっすーが俺を見て言う。
「そうなの？えっと…最初に座り込んでたときは何度だったっけ？」
まっすーは手越をジト目で見て言い切った。
▽「最初は、３８度ギリ前。さっき測ったら、３８，４度。」
「ええ…！？上がってるじゃん。ってか、大人で３８度って辛くないの…？」
♡「辛くな…。」
▽「はい、嘘つかない！辛いに決まってるでしょ？ただでさえ、手越は平熱が３５度と低いんだから。今だって、辛く見せないようにしてるんでしょ。」
♡「ちが…」
▽「違くなーい！」
と、テゴマスで軽く言い合いが始まった。
止めなければ笑。