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十九話　増田ページ22

また手越を背負い▽○「お邪魔しまーす」と家に入り、何回か来ている家でどこに何があるかも把握しているため、勝手に寝室にもお邪魔させてもらう。
手越をベッドに下ろせば、冷たいシーツにびっくりしたのか目を覚ましてしまった。
♡「んっ…」
▽「あ、…手越起きた…？」
♡「ここ……どこ…？」
▽「小山ん家。多分、これ以上辛くなることはないから。ゆっくり寝てな。」
また頭を撫でてあげれば、手越は布団を口元に寄せてふにゃふにゃした笑顔を見せてまた寝た。
その笑顔に不覚にもドキッとした。
俺の相方って可愛いな…。
そう思った。
□「手越って寝た？」
後ろを振り返ると小山が遠慮がちに扉からひょっこりはんみたいに顔を覗かせていた。
▽「うん。」
□「そっか、どうだった？一応、体温計と冷えプタを持ってきたけど。」
俺の前に体温計と冷えプタの箱を差し出してくれた小山。
▽「う～ん…せっかく寝れてるし起こせないよな…。それに、汗はかいてるからこれから酷くならないと思うよ。」
俺は手越の寝顔を見ながら話す。
□「そっか、それは良かった。じゃあ、冷えプタだけ貼って寝かせとこう。」
小山は、起こさないように器用に冷えプタを手越に貼った。
やはり、冷たかったのか身をよじた手越だったがまた寝てくれて良かった。
俺達は、早く良くなれと願いを込めて…
□▽「おやすみ。」
と、言って寝室を出た。