NEWS 小説 (ページ18)

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十六話　手越ページ18

戻してしまいそうな表現の文がありますので想像をしてしまうのが嫌という方はお気をつけてください。表現の前には※をつけておきます。

そして、
□▽♡○「いただきます。」
と食べ始める。
俺達NEWSは、食レポは一人一人必ず言うお決まりルールみたいのがある。
自然とそうなったのだろうけど…。
皆、一口食べて咀嚼する。
□「美味しい！すごいパンケーキふわふわですね!」
慶ちゃんが子供のようにはしゃいで嬉しそう。
▽「大きいし生クリームも甘すぎず、美味しいです。」
まっすーもぐるナイで鍛えられた食レポを披露する。
と、慶ちゃんとまっすーと来れば、次は俺だ。
しかし、やはり体調がすぐれないのに苦手なものというのは受け付けない。
♡「……………。」
俺は、自然と黙ってしまう。
※(今、…喋ったら戻してしまいそう…。)
(でも、…何か喋らなきゃっ…！)
そう思ったとき、隣から安心するしゃがれ声が聞こえた。
○「俺甘いものが苦手なんですけど、食べやすいですね。美味しいです。」
場を繋いでくれたのだ。
シゲのさりげない優しさとコメント出来なかった悔しさで涙が出そうだけど、何とか堪える。
「ありがとうございます。」
「それでは一旦休憩に入ります。」
店員さんが俺達にお礼を言ってスタッフの声がかかる。
スタッフは次のスイーツの打ち合わせでと言ってお店の奥の方へと店員さんと居なくなり、この空間は俺達NEWSしか居なくなった。
やはり皆から言われるのは、心配の声だった。