されどこの手は届かない。【五色工】 (ページ4)

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恋 3 ページ4

「今日もごめん！！！」

『いよいよ、大丈夫だから』

前の席のA…に勉強を教わるのはいつものことだ

『工くん、ここ間違ってるよー？』

「え、あ、ほんとだ…」

消しゴムで間違ってるところを消す。

『工くんってさぁ…』

「ん？」

また間違ってるところがあるのかと思ってAの顔を見る。

『工くんって誰か好き人でもいるー？』

「え！？」

突然でビックリしてしまった

『あ、ごめんね？なんか気になっちゃって…』

「そうなんだ。別に大丈夫！」

と話を遠ざけようとすると

『んで、居るの？？』

話を戻されてしまった。

ここはあなたです。とかは言えないがいますと言っとこうか

「居、います！…」

『え、意外！工くんいるんだ！』

あなたは白布さん一択でしょと言いたい。

『私は誰だと思う？』

絶対答えは一つしかないこと。

胸がチクリと痛む。

「Aは、し、白布さんでしょ…」

すると顔が赤くなるA。

『うっそ！なんで分かったの！？うっそ！』

行動から見てると分かるよ。と伝えておいた。

ほかの人も多分わかっているだろう。

『あ～…恥ずっ…バレてないかと思ってたのに…』

Aはまだ顔が赤いまんまだ。

『工くん！！』

「今度は何！？」

『あのさ！工くんの相談も乗るから私のも乗って組んないかな！？』

緊張している様子でいる彼女にドキッとしてしまった

「…いいよ」

やったー！と喜んで俺の手を取る君。

本当に俺って弱虫だなぁと思った。