前髪切れば？って言われたから切ったけど切りすぎた。final【ハイキュー】【白鳥沢】【春高編】

前髪 １０４ ページ31

ミーティング、引き継ぎ、つとむんがボロボロに泣いた牛島さんの言葉も100本サーブも。



とうとう全部終わってあとはみんな帰るのを待って鍵を返すだけ。






…今日は泣いたせいもあるのかめっちゃ疲れた。早く寮に帰ってしっかり休もう…




カギを返して外履きを履いた。なんか忘れてるなーと思いながら帰ろうとしたが。





白布「待て。」




パシッと腕を賢二郎に引っ張られる。

私なんかしたっけ。




『…？賢二郎どうかし…あぁ！！』


思い出した。疲れが強くて忘れてた。賢二郎から話あるんだっけ。





白布「まさか忘れてたわけじゃないよな？」



『まっさかぁ！そそそそそそそんなわけないじゃん！？』




真顔で忘れてたろ。と軽くデコピンをされた。ごもっともです。






白布「じゃあ、話したいこと正直に言うな。」




『うん。』





…賢二郎と2人きりでいると変な期待をしてしまう自分がいる。





白布「お前のことが」






妄想でもなんでもいいから賢二郎の口から''好き''っていう2文字が聞きたいよ。






白布「好きだ。」






ほらこんな風に言ってくれるの。ほんとにいいよね……え？



クルクルと周りを見渡すが私1人



『え…？えぇ！？』


思わず自分に指を指す。顔に熱が伝わる。




白布「うっせえ。」




『だ、だって、…賢二郎が私を好きって…いいの？妄想じゃないの…？』







すると、はぁ。と軽くため息をつかれ、私の手を握ってくる。






白布「俺はお前…早瀬Aが好きなの。ずっと前から。今もこれからも変わらない。Aの気持ちも聞かせて。」





私の気持ち…そんなのもちろん決まっている。




『私は白布賢二郎が好き…です。こんな私でもいいんですか。』





そう照れながら言うと賢二郎はにっと笑って


白布「もちろん。」




と言った。その時の賢二郎はかっこよくてキラキラしてるように見えた。





『賢二郎。大好きだよ。』






白布「おう絶対大切にするから。」

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