前髪切れば？って言われたから切ったけど切りすぎた。final【ハイキュー】【白鳥沢】【春高編】

前髪 １０２ ページ29

ダンっと静かにボールが落ちた音。静まり返った会場。





相手側に点が入った笛が鳴ったのを聞いて負けた…？と驚きが隠せなかった。





会場からは''あの牛若が？''などの声が聞こえて胸が痛く唇を噛み締めた。




待って泣きそう。でも選手の方が私より何百倍も辛いはずだ。だから、




『…お疲れ様です！！いやー、惜しかった』

元気よく迎え入れる。選手の心の支えもマネージャーの仕事。




『ほらほらー泣くなつとむん！いつものかっこいい顔が台無しだぞー！！』



ボロボロと涙が止まらないつとむんにタオルを渡す。ありがとうございますと礼を言って、タオルを受け取ってくれた。






鷲匠「ミーティングは帰ってから。表彰式終わったらすぐバスに乗れ。…それと後で100本サーブ。」



鷲匠先生のその言葉を聞くと選手たちはやりきった表情をしていた。私自身も安心させるかのように聞こえた。






『じゃあ、私表彰式始まる前に荷物バスに詰めちゃいますね。行ってきまーす。』






牛島「早瀬。」



『はい！』




普段あんまり呼び止められない人、牛島さんに呼び止められ、くるりと牛島さんの方へと向く。







牛島「ありがとな。」





『…！！いえ！！マネとしての当然なことですので！！』





とペコッとお辞儀をし、バスの所まで荷物を置きにいった。あとは戻るだけ。…でも戻る前にほんの少しだけでも。








『…ひっく…うぅ…あぁ』









少し泣いてもいいですか。誰もいない壁の隅っこで。









大エースにあんなこと言われたら泣くしかないじゃん。







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あと3話で完結ですので最後までお付き合いくださると嬉しいです！！

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