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柊「話すの、初めてだよな!俺は佐藤柊(さとうしゅう)。よろしくな!」
『よ、よろしく、佐藤くん....。』
私がそう返すと、佐藤くんは笑いながら私の肩をバシッと叩いた。
柊「かたいよ!下の名前で呼んで、Aちゃん」
えぇ!?
なんだか馴れ馴れしい気もするけど、そう言ってくれるなら......!
『しゅ、柊くん....?』
柊「それそれ!」
そう言って、さわやかに笑う柊くん。
初めて会話するのに、こんなに親しく接してくれるなんて.......。
人当たりもいいし、優しい人だなぁ....。
柊くんはサッカー部なのかな。サッカーのキーホルダーをつけた大きなエナメルバッグを背負ってる。
そういえば、昨日クラスで自己紹介したときに目があったの、柊くんだったかも。
昨日は、登校初日ということで、黒板の前で自己紹介するよう、先生に言われたんだ。
人前で話すということに慣れていない私は、緊張しまくりだったんだけど、パチッと目が合った男の子が微笑みかけてくれたから、緊張がほぐれたんだよね......。
まるで、「大丈夫だから」 って励ましてくれているみたいで、その笑顔は驚く程に安心感をくれたんだ。
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あの男の子は、確かにそう。柊くんだ。
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作者名:MINT | 作成日時:2020年2月15日 1時