検索窓
今日:6 hit、昨日:12 hit、合計:327,820 hit

11 ページ11

.









それからあっという間に時間は過ぎて、放課後。









なっちゃんは所属するハンドボール部の部活に行ってしまい、私は1人教室で教科書を片付けていた。









私は入学が遅れたこともあって、タイミングを逃して部活には所属していないけど、そういえば吉野くんはなにか部活に入ってるのかな?









そんなことも、これからの時間で聞いてみたいなぁ。









吉野くんと遊びに行くっていう約束があるから、実は授業中もドキドキしていたり。






休み時間に数回交わしたメールで、待ち合わせの場所は校門前と決まっている。






そういえば、遊びに行くって約束してるけど......一体どこに行くんだろう。









そんな事を考えながら、バッグを手にして校門に向かおうとした時、ちょうど廊下を歩いてした人と ドンっ!! と衝突して、その衝撃で私は勢いよく尻餅をついてしまった。









『いたたた.......』






「ごめん!大丈夫!?怪我ない!!?」





『は、はい........』









腰をさすりながらそう答え、顔を上げると、そこには焦ったような表情でかがんだ男子がいた。









サラサラな黒い髪に、ぱっちりと大きい目。ほどよく日焼けした肌が活発な印象を与える、そんな、かっこよくて爽やかな男の子。









この人、たしか同じクラスの男子だったはず......。









だけど、ごめんなさい!まだ全員のこと把握できてないから、お名前がわからないです.......っ。









「立てる?」




心配そうな顔で、その男子が手を差し伸べてくれる。





『あ、ありがとうございます.......』









私は遠慮がちにその手を握り、立ち上がった。









.









男子を見上げると目が合って、彼は眩しいくらいの笑顔をこちらに向けた。

12→←10



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (243 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1070人がお気に入り
設定タグ:吉野北人 , THERAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:MINT | 作成日時:2020年2月15日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。